平成30年1月26日の記者会見

本日は、
- 精神科医の確保について
- 道の駅「おおゆ」登録証伝達式について
の2件について申し上げたいと思います。
精神科医の確保
はじめに、精神科医の確保についてでありますが、平成18年5月から常勤精神科医が不在となっていた「かづの厚生病院」に、本年4月から2名の精神科医が常勤採用され、新患受付や週5日の診療の再開が検討されることとなりました。
現在、同病院の精神科外来については、週1回から3回の診療に留まり新患受付を行っておりませんが、同病院では2名の医師が着任次第、具体的な診療体制を検討し、週5日の診療や新患受付の再開に向けた準備を進めていきたいとしております。
採用が予定されている医師は、何れも県外の病院に勤務されている方々でありますが、一人は、京都市出身で徳島大学卒業の36歳の医師、大野正人(おおの・まさひと)先生で、現在、大阪赤十字病院に勤務されております。大野先生は、旅行中に立ち寄った道の駅で、たまたま「鹿角の医療と福祉を守る市民町民の会」が作成したチラシで、鹿角が官民一体となって地域全体で福祉医療を考え活動している事を知り、同病院での勤務を決意されたとのことであります。
もう一人は、大館市出身で岐阜大学卒業の44歳の医師、櫻庭泰(さくらば・あきら)先生で、現在、岐阜県精神保健センターに勤務されております。櫻庭先生は、以前から地元に戻って地域医療に貢献したいと考えておられたようで、同病院で精神科医を募集していることを知り、同病院での勤務を決意されたとのことであります。
市といたしましても、鹿角地域の精神科外来診療を継続させるため、小坂町とともに精神科医招聘にかかる費用を支援してまいりましたが、これまでの外来診療を支えていただいた医師の皆さまはもとより、当該医師を派遣いただいた関係病院の協力に対し深く感謝申し上げます。 また、今回の2名の常勤医師の確保は、行政の働きかけのみで成しえたものではなく、10年以上にわたって粘り強く活動してこられた「鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会」の皆さまの取り組みが実を結んだものと受け止めており、心から敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。
鹿角地域の医師不足に係る問題は、産婦人科医の確保をはじめ、まだまだ課題が山積しておりますが、こうした明るい話題を励みとして今後の医師確保対策の強化に弾みを付けてまいりたいと考えおりますので、引き続き、市民の皆さまのご協力をお願いいたします。
道の駅「おおゆ」の登録証伝達式
次に、道の駅「おおゆ」の登録証伝達式についてでありますが、本年4月にオープン予定の「湯の駅おおゆ」が昨年11月17日に「道の駅」として登録されたところでありますが、先にご案内のとおり、この後11時から登録証の伝達が行われます。伝達式終了後には、「湯の駅おおゆ」の指定管理者、ノリット・ジャポン株式会社代表取締役の菅原久典(すがわら・ひさのり)氏にも同席いただき、取材等を受けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
11時00分 伝達式開始

まずもって、本日、このように道の駅「おおゆ」の登録証をいただきましたことについて大変うれしく思っておりますとともに、登録に向けご尽力を賜りました能代河川国道事務所長様をはじめ、関係各所の皆さまに対しまして、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。
この施設は、皆さまご承知のように、2020年東京オリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場を手掛けている世界的な建築家 隈研吾氏の設計によるもので、温泉を活用した足湯や遊び場をはじめ、伝統ある大湯朝市や農産物直売所、ホタルが飛び交うビオトープなど、大湯温泉地区が持つ豊かな地域資源を取り入れた、人との交流が感じられる「えんがわ空間」を基本コンセプトとする施設であります。
不動の観光資源である十和田八幡平国立公園を有する本市において、今回2つ目となる道の駅登録は、八幡平の北の玄関口としての「道の駅かづの」に加えて、十和田湖の南の玄関口としての「道の駅おおゆ」と、さらなる本市観光の魅力向上につながる体制が整った形となり、十和田湖と八幡平、そしてその中心に位置する本市を一体的に堪能できる「鹿角観光」を推進するうえで、非常に強い追い風になるものと捉えております。
そして、本日同席していただいておりますが、この施設を管理運営する「ノリット・ジャポン株式会社」は、本市のブランド肉である「かづの牛」や「八幡平ポーク」を提供する飲食店を手掛けているほか、本市の魅力を伝える「恋する鹿角新聞」など情報発信分野の実力も兼ね揃えており、鹿角に対する造形も深く、本市の特産品を活用した鹿角ならではのオンリーワンなサービスを提供していただけるものと期待しております。
この度の登録を契機といたしまして、本市のさらなる観光誘客につなげられるよう「かづの」と「おおゆ」2つの道の駅の相互連携を図りながら、それぞれの個性や特徴を生かした事業を展開してまいりますので、関係各位へのさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
更新日:2024年02月01日