令和2年5月25日の記者会見

本日は、

・新型コロナウイルス感染症にかかる対応に関して

1.本市独自の緊急経済対策の実施状況について

2.特別定額給付金の交付状況について

3.鹿角地域感染症仮設診療所の開設について

4.駅伝大会の中止について

5.感染症予防対策への市内事業者等からの支援について

の5件と、

・八幡平地域「予約型乗合タクシー」の運行について

を申し上げたいと思います。

はじめに、新型コロナウイルス感染症にかかる対応として、

1点目の緊急経済対策の状況は、5月24日まで、資金繰り支援として実施している利子助成については、26件、合計5,277,878円、

売上が15%以上減少する観光関係事業者及び飲食店を対象に30万円助成する「事業継続支援金」は、79件、合計2,370万円の申請を受け付けております。

2点目の「特別定額給付金」の交付状況は、5月17日から受付を開始し、5月23日まで 10,796世帯から申請書を受理しており、このうち8,203世帯の20,520人分は5月22日までに交付を完了しており、対象者全体に対する交付率は68．1％となっております。

受付開始後1週間で、交付済が3分2を超えるというスピードで交付が進んでいる状況にあり、それだけ、市民の皆様が、給付を待ち望み、また、市としても、それに応えるために、迅速に給付の手続きを進めたことが、短期間での高い交付率に表われています。

給付金を受け取られた皆様には、できるだけ地元で使用していただき、地域を元気にしていただくよう、ご協力をお願いいたします。

3点目の「鹿角地域感染症仮設診療所」の開設は、保健所からの開設許可を受け、本日から仮設診療所を開設しております。

県が、2次医療圏ごとに県内の10箇所に仮設診療所を設置する計画で進めていますが、本市が県内で最初の開設となりました。

これにより、鹿角地域において、感染が疑われる患者に対し、完全予約制によりPCR検査の検体を採取できる診療体制が整うとともに、感染症の拡大によって懸念される地域医療の崩壊の回避にも寄与できるものと考えております。

4点目の駅伝大会については、7月25日に予定していた「浅利純子杯争奪第14回鹿角駅伝」と8月7日の「第73回十和田八幡平駅伝競走全国大会」は、今年度は中止することを決定いたしました。

開催を望む声もある中で、たいへん残念な決定ではありますが、現在の社会状況等を踏まえ、実行委員会で判断したところであります。

新型コロナウイルス感染症が終息し、来年は多くの選手の皆さんをお迎えできることを願っております。

5点目として、新型コロナウイルス感染症対策に関し、前回の記者会見以降に支援いただいたものを紹介いたします。

株式会社キムラ鋼板様からは、抗菌便座上げ金物を寄贈いただきました。市民センターなどのトイレに設置し、感染予防に活用させていただいています。

新型コロナウイルス感染症対策においては、感染症から市民の安心・安全を守るための措置や、生活や雇用を維持するための支援を、時機を逸することなく迅速に進めているところであり、今後においても、状況に応じて必要な支援を講じてまいります。

次に、八幡平地域「予約型乗合タクシー」は、6月2日から、市内のタクシー会社に委託し、運行を開始します。

ルートは、長牛～桃枝～白欠～長内～黒沢を運行する「長牛長内花輪線」と、樫内～林崎～小割沢～夏井～大久保～荒町～川部を運行する「樫内夏井花輪線」の2つの路線で、それぞれ火曜日と金曜日の週2回3往復便を運行します。

八幡平地域では、生活バス路線が、主に県道・旧国道・国道を通るルートであるため、最寄りのバス停まで距離がある集落の住民から、公共交通の空白や不便の解消が求められていたことから、昨年度、バス路線が無い集落を経由して花輪方面に向かう「予約型乗合タクシー」の実証運行を実施いたしました。

実証の結果として、樫内・林崎・荒町・桃枝集落の住民から利用され、運行を継続してほしいとの意見が寄せられていましたので、地域における有効な公共交通手段として、このたび、通年での運行を実施することといたしました。

これにより、平成27年度に38集落あった公共交通空白地域は、28集落に減少することになります。

今後も、さらなる空白地域の解消に向け、地域に最も適した交通手段の確保に努めてまいります。