令和2年12月28日の記者会見

本日は、

・新移動図書館車の車体カラー・愛称について

・2020年の振り返りと新年の抱負について

の2件について、申し上げたいと思います。

来年3月に導入予定の新しい移動図書館車の車体カラーと愛称が決定しましたので、発表いたします。審査の結果、車体カラーは、青と水色のツートンカラーに、愛称は、「あおぞらぶっく号」といたしました。

車体カラーについては、市内全小学生と図書館利用者によるシール投票により行い、2,014票の投票の中で最も多かったカラーを選定いたしました。

また、愛称については、市民からの公募に83件の応募があった中から、兎澤環太(とざわ かんた)くん 5歳が考案した愛称が選ばれ、青空のもとで本を選ぶ移動図書館車の姿から希望が感じられ、車体カラーともマッチングしていることが、選定の理由となりました。

新しい移動図書館車が市民の皆様から愛され、より一層の読書活動の推進につながることを期待しておりますので、是非、多くの皆様からご利用いただきたいと思います。

最後に、2020年も残すところわずかとなりましたので、今年の振り返りと、新年に向けた抱負をお話しさせていただきたいと思います。

2020年は、明けても暮れても新型コロナウイルス感染症に翻弄され、残念で、歯がゆい思いをした1年でありました。

2月のインカレスキー大会は無事に開催されましたが、徐々に感染が拡大した3月末にはオリンピックの延期が発表され、聖火リレーのセレブレーションやホストタウンとしてハンガリー選手等との交流を予定していた本市では、落胆が広がりました。さらに、4月には、緊急事態宣言が出され、学校が一斉休業となったほか、観光関連事業者や飲食店を中心として地域経済にも大きな影響がありました。

緊急事態宣言は、5月中旬には解除されましたが、その後も収束には至らず、感染拡大防止の観点から、成人式や夏祭り、屋外・屋内のさまざまなイベントなどが軒並み中止となりました。

お子様の卒業や入学を共に祝おうとしていた方々、一生に一度の成人式を楽しみにしていた方々、地域の伝統芸能に携わることを一年の楽しみにしていた方々には非常に無念なことであったと思いますし、絶えず感染防止に気を使いながらの生活を余儀なくされた医療や福祉関係の従事者の方、そして、コロナ禍で経営が苦しい中、必死に営業を続け、従業員の雇用を守っておられる事業者の皆様には、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。

いまだ収束が見えない状況でありますが、この困難な状況を市民みんなで支え合いながら乗り切りたいと考えておりますので、今後も感染予防対策を徹底していただきますよう、改めてお願い申し上げます。

一方で、コロナ禍での新しい動きもありました。市役所では、外部との会議や打合せなどに、オンライン会議を取り入れるようになり、現在、感染が拡大している地域とのやり取りは、ほとんどをオンラインで行っております。私自身も、先月、武蔵野大学との協定締結式をオンラインで行ったところであり、コロナ禍でICTを活用した新しいスタイルが一気に進んだことを実感しております。来年こそは、コロナの脅威を克服して、様々な活動や交流が再開できることを念願しております。

さて、こうした中でも明るいニュースにも触れておきたいと思います。

時系列で列挙しますと、ふるさと納税による3月までの年間寄附額が初の2億円越えを記録し、4月には地域の再エネ電気を供給する「かづのパワー」が電力供給を開始しました。また、7月に鹿角花輪駅前広場整備事業が完了したことも感慨深いものがあります。

そして、5月に事業停止した旧パークホテルを買い取り、ホテルの再開に乗り出す方が表れ、来春にもオープンする運びとなったことは、年の瀬に舞い込んだ一番うれしいニュースでした。

来る新年2021年は丑年です。「丑」は十二支の2番目で、植物に例えると種が芽吹いて成長を始める時期とされています。また、動物の牛には、物事に動じない、忍耐強く、黙々と歩んで成果を上げるというイメージもあります。まさに、コロナ禍の様々な苦境に耐え、いよいよ芽吹き、歩みを進めようという一年になることを期待したいと思います。

市政においては、来年度から、10年スパンの新しい総合計画がいよいよスタートいたします。スタートに合わせて、市民の皆様に計画の概要版を配布し、新しい10年間の目標を市民の皆様と共有しながら、持続可能な「強い鹿角、やさしい鹿角」のための取り組みを進めていきたいと考えております。