令和3年1月22日の記者会見(令和3年度当初予算)

更新日:2024年02月01日

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令和3年1月22日記者会見(令和3年度当初予算)写真

本日は、

・令和3年度当初予算について

・大塚製薬株式会社との「スポーツ振興及び健康維持増進等に関する連携協定書」の締結について

の2件について申し上げたいと思います。

1.令和3年度当初予算について

令和3年度当初予算の編成が終了いたしましたので、概要を皆さんにご報告いたします。

昨年後半から感染者が急増している新型コロナウイルスの感染拡大により、国内では多方面に渡る影響が生じ、未だ収束の気配が見えない中にあって、本市でも日々の生活や地域経済へ少なからず影響が続いております。

これまで経験したことない感染症拡大の状況下にあって、国においては、雇用の維持と国民の安全な生活確保のため、昨年は2度にわたる補正予算での経済対策により、本市としても7億円を超える対策を実施しております。

18日に国会に提出された国の令和3年度当初予算額については、約106兆6千億円を超え、9年連続で過去最大を更新する規模となっております。また、昨年12月に閣議決定された「新たな経済対策」を受け、当初予算と合わせて国に提出されている令和2年度第3次補正予算は、令和3年度当初予算と併せ、いわゆる「15か月予算」として、安心・安全な生活と、雇用や経済の回復につなげるとしており、本市においても、新型コロナウイルス感染症対策、特に早急なワクチン接種については、国県との情報共有を図るとともに、着実な実施に向け準備を進めることとしており、安全な市民生活の確保と地域経済の一日も早い回復に努めるものであります。

さて、本市の令和3年度当初予算については、第7次総合計画前期基本計画がスタートする重要な年であり、第6次総合計画での成果を引き継ぐとともに、暮らしを守る5つの基本戦略と都市経営の視点で攻める3つの経営戦略により、最重要課題としている「産業力強化」や「結婚応援・子育て支援」「移住定住の促進」など、人口構造の若返りと持続可能な地域社会の形成を目指すための予算としております。市民とともに描いた本市が目指す将来都市像「ふるさとを誇り 未来を拓くまち 鹿角」の実現に向けて、魅力あるまちづくりと、市民福祉の向上に、市の総力を挙げて取り組んでまいります

なお、先ほどふれましたコロナワクチンの接種関係費については、高齢者や既往歴のある方が、3月から接種できるよう準備が進められており、関連予算については2月補正予算に計上することとしております。

当初予算資料のダウンロード

当初予算の内容

それでは、当初予算の内容について、資料に基づき、ご説明いたします。
1ページ目をお願いします。

一般会計と特別会計等の予算規模を整理したものでございますが、一般会計の予算規模は、171億8,800万円で、前年度に比べ7億3,720万円、4.1%の減となりました。

鹿角観光ふるさと館改修事業や学校統合による花輪第二中学校大規模改造事業、園芸メガ団地整備事業などの完了が主な要因となっております。

特別会計は、国保、後期高齢者、介護の3会計となり、3つの会計を合わせて、約85億1,700万円と、前年度に比べ約2億360万円、2.4%の増となりました。

特別会計

次に各特別会計の状況ですが、

国民健康保険事業特別会計は、被保険者数は減少傾向にありますが、市町村事務処理標準システムの導入経費を見込んだほか、高齢化の進行や医療の高度化等による一人当たり医療費の増などにより保険給付費が増加しており、予算総額は約32億8,500万円と、前年度に比べ約8,100万円の増となっております。

後期高齢者医療特別会計は、被保険者数は横ばいで推移しておりますが、保険料の均等割額の軽減率が変更されたことに伴い、広域連合への納付金が増加したことなどから、予算総額は約4億2,800万円、前年度に比べ約1,900万円の増となっています。

介護保険事業特別会計においては、現在策定中の第8期介護保険事業計画に伴い、介護報酬の引き上げによる給付費の増加や、高齢者の通いの場である「生き活きサロン」事業の拡充など、介護予防に向けた事業等を積極的に推進するため、約48億400万円と、前年度に比べ約1億500万円の増となっております。

上水道事業会計においては、収益的支出で、前年度に比べ約500万円の減、資本的支出では、浄水施設整備や老朽管更新工事などを実施しますが、大久保地区の配水管拡張工事が令和2年度で完了するため、約2,500万円の減となっております。

下水道事業会計においては、収益的支出で、前年度に比べ約400万円の増、資本的支出では、小豆沢地区農業集落排水を公共下水道に接続する事業に着手しますが、下水道管渠整備工事費の減により、約2,200万円の減となっております。

一般会計歳入

次に、2ページは、一般会計歳入予算であります。

1款の市税ですが、ここ数年は30億円を超える額を維持しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により大きく減少すると推計しており、市民税の個人分は、前年度比9.9%の減、法人分についても17.2%の減と見込んでいます。固定資産税は、新型コロナの特例軽減分の影響に加え、評価替えの年度と重なったこともあり4.4%の減、軽自動車税については、台数の減少が見られるものの、新税率適用台数(13年経過車両の重課)の増加や環境性能割の増などにより2.8%の増で見込んでおります。

市税全体額では、6.9%の減、約28億4,500万円で計上しております。

10款の地方交付税につきましては、国の令和3年度地方財政収支見通しを参考にしたほか、市税収入見込みや、過疎債の基準財政需要額への算入見込み、今年度の交付実績などを勘案し、普通交付税が約61億8,400万円、特別交付税を7億円、合わせて約68億8,400万円と見込んでおります。

14款の国庫支出金は、地域活性化に寄与する事業を実施するため地方創生推進交付金を活用するほか、小中学校の普通教室等への空調整備に活用する学校施設環境改善交付金、道路整備、公営住宅建設などの実施に伴う社会資本整備総合交付金等の計上により、約18億6,000万円としております。

15款の県支出金は、新型コロナウイルス感染症対策として仮設診療所の設置に伴う帰国者・接触者外来設置運営事業費補助金や、多面的機能支払交付金、また、森林の整備に係る森林環境保全整備事業費補助金等の計上などにより約11億9,900万円としております。

18款の繰入金は、約11億4,200万円を計上しており、ホストタウン推進事業や、全日本学生スキー選手権大会補助金、市営住宅整備事業等の充当財源としてまちづくり基金を、企業7社に対する支援の充当財源として企業立地促進基金を、小中学校のICT活用事業に教育施設整備基金繰入金を、それぞれ充当財源として繰入しております。

また、財政調整基金については、一般財源の収入見込みや新計画との調整、令和2年度末の基金残高見込みなどを総合的に勘案し、繰入額を7億8,000万円としております。

21款の市債は、計画に登載したハード整備を進めるため、約10億8,500万円を計上しております。

一般会計歳出

次に3ページには、一般会計の歳出を目的別に表しておりますが、

総務費は、行政のデジタル化およびペーパーレス化を目的とした行政手続等デジタル化推進事業や、昨年から延期していた東京2020オリンピック、パラリンピック開催を契機としたホストタウン推進事業、姉妹都市であるハンガリー、ショプロン市との交流事業を実施するほか、衆議院議員総選挙費や秋田県知事選挙費、市長選挙に係る費用などを計上します。

また、災害に強いまちづくりを目指して、浸水想定区域や土砂災害警戒区域等の見直しなどを盛り込んだ新たな総合防災マップを作成し全世帯に配布します。

総務費の計上額としては、約1,200万円の増となっております。

民生費は、2か所の児童クラブ整備事業の増などにより、約3,500万円の増、

衛生費は、広域行政組合による不燃ごみリサイクルセンター建設事業に係る市負担金や、鹿角地域感染症仮設診療所運営事業の計上などにより、約7,400円の増、

農林水産業費では、担い手への農地集積を図る農地集積促進事業、地域資源の維持管理等を行う多面的機能支払交付金事業などを計上しましたが、園芸メガ団地整備事業の完了などにより、約3,600万円の減となりました。

商工費は、中小企業経営の安定化を図る中小企業振興対策事業や、世界級遺産により誘客促進を図るヘリテージ・ツーリズム推進事業などを計上しましたが、鹿角観光ふるさと館改修事業の完了などにより、約6億8,800万円の減、

土木費は、新たに安全安心住まいづくり事業を計上したほか、公営住宅建設事業などの計上により、約2,400万円の増、

教育費は、普通教室等空調整備設置事業などを計上しましたが、統合校舎花輪第二中学校大規模改造事業の完了や、児童生徒全員にPC端末を導入した「GIGAスクール整備事業」の完了などにより、約2億2,000万円の減となりました。

公債費は、建設事業等の元金償還額が減少することから約1,300万円の減となっております。

令和3年度当初予算の主要な事業について

次に、歳出に関する部分については、次の4ページをお願いします。

4ページからは、令和3年度当初予算の主要な事業を掲載していますので、ご覧いただきたいと思いますが、主に新規事業や拡充した内容について説明いたします。

「No1 議会デジタル化推進事業」については、市議会などで使用する資料等のデジタル化及びペーパーレス化の推進のためタブレット端末を導入します。

「No4 鹿角キャンパス構想推進事業」については、市の課題をテーマとした専門的研究を行う大学等に対して、新たに交通宿泊費等を支援し、政策研究所とともに共同研究を進めるもので、その事業成果を市の事業に反映してまいります。

5ページをお願いします。

「No10 結婚新生活支援事業」については、新婚世帯の生活基盤の定着を図り、経済的負担を軽減するため、住宅購入や引越し等の費用を支援します。

「No13 「鹿角家」マッチング促進事業」については、「鹿角家」の取り組みを通じて、本市を応援してくれる方との交流を促進するため、宿泊体験などの関わりしろ体験ツアーを実施し、「鹿角家」に登録した方と市民とのマッチングによりつながりを強化します。

「No14 若者世代ふるさとネットワーク構築事業」については、地元への愛着やつながりを継続させることでUターンしやすい環境を構築するため、市外に転出した若者のネットワークを形成し、地元の情報や本市の特産品を届けます。

「No15 行政手続等デジタル化推進事業」については、「No1の議会デジタル化推進事業」と併せて、議会などで使用する資料のデジタル化及びペーパーレス化の推進のためタブレット端末を導入するほか、決済などの内部事務手続きのデジタル化推進に向けた検討を行います。

「No16 総合防災マップ作成事業」については、県が実施した土砂災害警戒区域等の見直しや、火山噴火による被害想定、災害種別ごとの避難所一覧など、様々な防災情報をとりまとめた新たな総合防災マップを作成し、全世帯に配布します。

6ページをお願いします。「No18 自主防災組織育成事業」については、自主防災組織育成に対し交付している補助金について、計画策定と防災活動に係る補助金の補助率を10分の10に拡充し、地域住民の防災意識向上を図ります。

9ページをお願いします。

「No47 高齢者等生活支援事業」については、高齢者の地域交流や生きがいづくりを促進するため、タクシー券の支給要件を緩和します。また、9月から10月を敬老月間として、地域で敬老をお祝いする際の会食サービス費用を支援します。

11ページをお願いします。「No62 すこやか子育て支援事業」については、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、国の保育料無償化の対象外世帯に対する助成を行うほか、副食費については、所得制限を撤廃し全て無償化します。

12ページをお願いします。

「No70 柴平児童クラブ整備事業」については、花輪北児童クラブと平元児童クラブを統合し、柴平児童クラブを新設するため、平元小学校校舎の一部を改修して児童クラブを整備します。

「No71 大湯児童クラブ整備事業」については、大湯児童クラブの待機児童解消を図ることを目的として、閉園後のわかば保育園を児童クラブとして活用するため、改修経費に係る補助金を交付します。

13ページをお願いします。

「No80 妊産婦支援事業」については、出産、子育て環境の充実を図るため、これまで利用実績に応じて支給していた分娩集約に伴う健診・出産準備等にかかる費用について、妊婦1人に対し一律2万円を助成するほか、産後のきめ細やかな訪問相談を実施します。

15ページをお願いします。「No93 スマート農業推進事業」については、ICT等の先端技術を活用したスマート農業推進のため、実証試験や先進地視察を行うほか、先進機械の導入を支援します。

「No96 農業サポーターマッチング事業」については、農業人材のマッチングアプリの活用により労働力確保を図るほか、農業に携わる人口の増加につなげるため、講習会等を通じて果樹栽培サポーターを育成します。

16ページをお願いします。「No98 北限の桃等果樹産地強化事業」については、果樹振興を図るため、廃園を予定している農家から、果樹経営の新規取組者や栽培拡大を図る農業者への第三者承継に支援を実施します。

「No99 花き周年栽培支援事業」については、花きの周年栽培を推進するため、シンテッポウユリや啓翁桜などの新規増反を支援し、園芸振興を図ります。

18ページをお願いします。「No119 県営ほ場整備事業〔毛馬内北部地区〕」については、毛馬内北部地区において、ほ場整備事業の採択に向けた基礎調査等を行います。

19ページをお願いします。「No128 林業新規就業者育成支援事業」については、地域林業の活性化と雇用促進を図るため、県林業大学校の学生の家賃代を支援するほか、林業基盤を強化するために林業就労者を新規雇用する市内事業者を支援します。

20ページをお願いします。

「No134 テレワーカー活躍促進事業」については、女性や若者の就労選択の拡大を図るため、テレワーク普及啓発セミナーを開催するほか、テレワークを実際に始めたい方を対象に基礎的な操作から動画作成・編集まで研修を実施します。

21ページをお願いします。「No139 リモートワーク推進事業」については、コロナ禍において企業誘致と人材誘致を進めるため、副業人材と市内企業とのマッチング等を進めるほか、まちなかオフィスのリモートワーク環境を整備します。

「No143 観光宣伝推進事業」については、誘客キャンペーンや首都圏等での観光PR活動を行うほか、観光ファンの登録者数を増やす取組みを実施します。また、あんとらあのリニューアルイベントなどを実施します。

22ページをお願いします。

「No151 湯の駅おおゆ販売体制強化事業」については、収益力の向上を図るため、販売体制強化に向けた支援のほか、集客力を上げるために、飲食スペースの増床に向けた実施設計を行います。

24ページをお願いします。

「No162 安全安心住まいづくり事業」については、住環境の向上を図るため、市民が実施する耐震改修、克雪対策、下水道接続など住宅工事費の一部を支援します。新たに子育て世帯については、中古住宅の取得と改修費用等を支援します。

25ページをお願いします。

「No169 ふるさとかづの絆プラン事業」については、児童生徒の体験活動のフィールドを市内全域に広げ、ふるさと・キャリア教育の発表会などを開催し、小中学校間の交流を図るとともに児童生徒の鹿角愛を醸成します。

26ページをお願いします。

「No179 普通教室等空調設備設置事業」については、教育環境の向上を図るため、小学校2校(花輪、大湯)と中学校4校(花輪、十和田、尾去沢、八幡平)にエアコンを整備します。

「No180 特色ある学校づくり推進事業」については、地域に根ざした特色ある教育活動を推進するとともに、ふるさと・キャリア教育の充実を図るため、コミュニティ・スクール制度を導入します。

30ページをお願いします。

介護保険事業特別会計は「No5 地域介護予防活動支援事業」については、地域での介護予防の取組みに多くの方が参加できるように、生き活きサロンの開催要件緩和により拡充を図るほか、シルバーリハビリ体操の実施により、住民主体型の介護予防活動を支援します。

31ページをお願いします。

下水道事業会計になります。「No1 管渠建設改良費」については、生活環境の保全を図るため、下水道管渠整備工事を実施します。また、下水道事業の経営安定化を図るため、新たに小豆沢地区農業集落排水施設を公共下水道に接続する事業に着手します。

ふるさと鹿角応援基金を財源とする事業について

32ページをお願いします。

最後に、ふるさと鹿角応援基金を財源とする事業でありますが、令和3年度は、寄附申し込みをいただいた応援メニューの事業に活用するため、32事業に1億8,000万円の基金を充当いたしました。

以上です。

2.大塚製薬株式会社との「スポーツ振興及び健康維持増進等に関する連携について

次に、「スポーツ振興及び健康維持増進等に関する連携協定」についてでありますが、この後、大塚製薬株式会社との間で協定書の締結式を行います。協定の内容については、締結式の中でお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします。

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