火事装束
火事装束4点1組
市指定有形民俗文化財
指定日 昭和49年3月19日
所在地 花輪
所有者 鹿角市教育委員会
この火事装束は、小田島家3代目小田島徳兵衛が着用したもので、江戸時代後期のものといわれ、羽織、胸当、火の粉除け垂れ、兜からなる。なお、羽織、胸当、垂れは厚手の羅紗地、ビロードで、同色である。
羽織は、乗馬する関係から背割羽織で、背の中心に家紋をつけるほか、金糸による精巧な波と兎の刺繍が施されている。胸当の中央には家紋のほか葡萄の刺繍、垂れには4ヶ所に家紋、金糸、銀糸による竜の刺繍がある。
兜は、和紙を漆で固めて作られており、頂点から線を流しその間に小さな突起でアクセントをつけ、前立てには真鍮の家紋をつけ、火の粉除けの垂れをつけている。
更新日:2024年02月01日