渡部家住宅主屋・土蔵・門

更新日:2024年02月01日

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主屋正面外観

渡部家住宅 主屋・土蔵・門 各1棟

国登録有形文化財(建造物)

指定年月日 平成18年3月27日
所在地 八幡平字石鳥谷63
所有者 個人

土蔵南東側面外観

門正面外観

主屋

 渡部家は、花輪代官所の役人を勤めた在郷武士の家系をひく旧家である。

中世城館である石鳥谷館跡に位置する渡部家住宅は、その規模の大きさと上質な用材や造作に特色があり、特に、来賓用の小座敷や、坪庭を挟んで対をなす24畳半敷きの大座敷には、槐や桐がふんだんに用いられている。

また、当家の記録から上棟年と大工棟梁浅利重吉が判明している。

  • 構造・形式 木造2階建、茅葺(鉄板仮葺)、寄棟造、建築面積374平方メートル
  • 年代 明治24年(1891)[所蔵資料]

土蔵

主屋の北東に位置する、桁行8間(約15.3メートル)梁間4間(約7.7メートル)の中規模の米蔵で、斗代蔵とよばれている。主屋と同じ大工棟梁によって建設されたことがわかっており、外壁などは鉄板で覆われているが、内部はほぼ建築当時のままである。

  • 構造・形式 土蔵造2階建、鉄板葺、切妻造、建築面積124平方メートル
  • 年代 明治35年(1902)[所蔵資料]

主屋の南側正面に建つ木造薬医門で、鉄板葺(当初は柾葺)切妻屋根を架けている。手前に板壁を配し、扉を設けない開放的な門で、アプローチの石段とともに屋敷地の表構えをつくる構成要素になっている。

  • 構造・形式 木造、鉄板葺、間口4.7メートル
  • 年代 江戸末期

 薬医門:本柱と控柱に切妻屋根を架けた門のこと。屋根の中心が柱の中間より前に位置するため、本柱で加重を支える。

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