専正寺喚鐘

更新日:2024年02月01日

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専正寺喚鐘の写真

専正寺喚鐘1口

市指定有形文化財(工芸)

指定日 平成2年3月26日
所在地 花輪字寺の後16
所有者 専正寺

 喚鐘とは、仏堂内に吊って、法会のときに用いる鐘で、禅宗では殿鐘といわれる。

 専正寺に伝わるこの喚鐘には、元文3年(1738)に、南部鹿角郡瀬田石村住の田中久兵衛尉藤原久長によって作られたという銘がある。田中氏は江州(今の滋賀県)栗太郡辻村から享保12年(1727)に瀬田石村に移住し、この喚鐘が瀬田石での最初の作鐘であるという。鹿角居住の鋳物師の活動を知る貴重な作品である。

 戦時中の金属供出にあたって供出されたが、花輪町役場に止められていたことから、戦後改めて専正寺に戻された経緯がある。(高さ77センチメートル、底部内径34センチメートル、底部外径44センチメートル)

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