ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の早期処理のお願い

更新日:2024年02月01日

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ポリ塩化ビフェニル(PCB)とは

PCBの性質

水にきわめて溶けにくく、沸点が高いなど、物理的な性質を有する主に油状の物質です。また、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されてきましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。

PCBの毒性

脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。
昭和43年に食用油の製造過程において熱媒体として使用されたPCBが混入し、健康被害を発生させたカネミ油症事件があります。一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着、爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが報告されています。

PCB廃棄物等の処理について

高濃度PCB廃棄物

高濃度PCB廃棄物は、JESCOの処理施設ごとにPCB特別措置法により、処分期間が決められています。期限を過ぎると、措置命令や罰則の対象になります。

<秋田県の高濃度PCB廃棄物の処分期間>

高濃度PCB廃棄物の種類

処分期間
廃PCB等、廃変圧器、廃コンデンサー等 令和4年(2022年)3月31日まで
安定器、汚染物等 令和5年(2023年)3月31日まで

低濃度PCB廃棄物

低濃度PCB廃棄物の処理はJESCOではなく、民間の処理業者により行われています。低濃度PCB廃棄物の処理業者は、環境大臣が個別に認定する無害化処理認定事業者と都道府県市の長からPCB廃棄物に係る特別管理産業廃棄物の処分業許可を得た事業者があります。これらの事業者に委託して処理してください。事業者の情報は下記の外部リンクで紹介しています。

<処分期間>
処分期間は、令和9年(2027年)3月31日までです。

PCB含有の有無を判別する方法

PCB含有を判別する方法は、PCBを含有する各種電気機器及び汚染物により異なります。下記の外部リンクを参考に判別してください。

PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業

環境省の「PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業」において、昭和52年3月以前に建築・改修された建物について、照明器具安定器のPCB含有有無にかかる調査及び高濃度PCB含有安定器を使用する照明器具をLED一体型照明器具へ交換する工事への補助事業(補助率:工事費の1/2、調査費の1/10)を実施しています。詳しくは、下記外部リンクにて確認をしてください。

外部リンク

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