中山間地域等直接支払制度について
中山間地域等直接支払制度
鹿角市では、平成12年度からこの制度に取組んでいます。
中山間地域等直接支払交付金実施要領(平成12年4月1日付け12構改B第38号農林水産事務次官依命通知)第12及び、中山間地域等直接支払交付金実施要領の運用(平成12年4月1日付け12構改B第74号農林水産省構造改善局長通知)第16に基づき、その概要をお知らせいたします。
目的
中山間地域等では、高齢化が進む中で自然的・経済的・社会的条件の不利性から担い手の減少、耕作放棄地の増加などにより、多面的機能が低下するなど経済的損失が懸念されています。
このため、鹿角市では、適正な農業生産活動が維持され、洪水や土砂崩壊の防止、定住条件の向上等を通じ対象地域の経済活動や生活環境等が改善されるとともに、当該対象地域以外の地域の住民に対しても水源のかん養、保健休養等の多面的機能が発揮されるよう中山間地域等直接支払制度を実施しています。
対象農地(農業生産条件の悪い農地)
- 農振農用地区内の面積が1ヘクタール以上ある一団の農用地
- 急傾斜(田 20分の1以上など)対象
対象行為
集落協定または個別協定に基づき、5年以上継続される農業生産活動等です。
この協定は、市長の認定を受ける必要があります。
令和2年度実績
8の協定集落に対し、23,008千円の交付金を支払いました。交付金は主に耕作放棄地の発生防止としての取組み等に使われています。
対象集落 | 主傾斜 | 協定参加者数 | 対象農地(平方メートル) | 交付金(円) |
---|---|---|---|---|
水沢 | 16分の1 | 55 | 372,387 | 7,820,127 |
林崎 | 16分の1 | 12 | 87,853 | 1,844,913 |
夏井 | 19分の1 | 6 | 24,106 | 506,226 |
小割沢 | 18分の1 | 19 | 200,194 | 4,204,074 |
小豆沢 | 14分の1 | 10 | 26,732 | 561,372 |
大里 | 14分の1 | 21 | 80,685 | 1,936,440 |
玉内 | 18分の1 | 20 | 95,919 | 2,014,299 |
新田町 | 17分の1 | 44 | 196,240 | 4,121,040 |
鹿角市計 | - | 187 | 1,084,116 | 23,008,491 |
農業生産活動等の実施状況
- 耕作放棄されそうな農用地については集落内で検討し、集落内外の担い手農家による作業受託や集落による保全管理等を行っています。
- 既耕作放棄地を対象農地に含めない場合には、対象農地に悪影響を与えないよう草刈り、防虫対策等の保全管理を集落で行っています。
- 作業道の整備、排水改良等簡易な基盤整備や補修等を行っています。
各集落協定の主な実施状況は下記のとおりとなっております。
対象集落 | 農業生産活動等(最低限の活動)取組事項のうち農用地管理 | 農業生産活動等(最低限の活動)取組事項のうち多面的機能を増進する活動 | 農業生産活動体制の整備強化取組事項(体制整備単価) |
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水沢 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
林崎 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
夏井 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
小割沢 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 景観作物の作付 |
地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
小豆沢 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
大里 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
玉内 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 | 地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
新田町 | 耕作放棄地の発生防止等
|
周辺林地の下草刈 景観作物の作付 |
地域の実情に即した農業生産活動等の継続に向けた活動(集落ぐるみ型) 協定農用地において、農業生産活動等の継続が困難な農用地が発生した場合の支援体制について集落であらかじめ決めておくこと。 |
農業生産活動等の確認状況(令和2年9月28日~30日)
本事業における全ての協定農用地において耕作または維持管理されていることや、「周辺林地の下草刈り」や「景観作物の作付」などの多面的機能を増進する活動の取組状況について現地調査し、適正に行われていることを確認しました。
更新日:2024年02月01日