検察審査会

更新日:2024年02月01日

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検察審査会とは

検察審査会とは、選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が、一般の国民を代表して、検察官が被疑者(犯人と目される者)を裁判にかけなかったこと(不起訴処分)の善し悪しを審査するのが主な仕事です。

検察審査員は、非常勤の国家公務員(裁判所職員)で、任期は6ヶ月です。

検察審査員の選ばれかたは?

検察審査員は選挙権を有する方から、次のような手続きにより、くじで無作為にえらばれます。

  1. 選挙管理委員会は、毎年10月15日までに、選挙人名簿から無作為のくじにより候補予定者を選出し、選ばれた方を検察審査会事務局に報告します。
  2. 検察審査会事務局は、候補者に選ばれた方にそのことを通知します。また、司法関係者等の一定の職務に就いている方は検察審査員になることができません。このため、検察審査会事務局は、候補者の職業などを調査します。
  3. 検察審査会事務局は、候補者の中から、年4回(3月、6月、9月、12月)のくじにより、検察審査員と補充員を選定します。
検察審査員の選定数・任期一覧
  選定数 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
第1群 5人 くじ 任期 任期 任期 任期 任期 任期          
第2群 6人       くじ 任期 任期 任期 任期 任期 任期    
第3群 5人 任期           くじ 任期 任期 任期 任期 任期
第4群 6人 任期 任期 任期 任期           くじ 任期 任期

審査はどういう時に?

犯罪の被害にあった人や、犯罪を告発・告訴した人から、検察官の不起訴処分を不服として検察審査会に申し立てがあった時に審査を始めます。
また、被害者等から申し立てがなくても、検察官が不起訴にした事件を職権で取り上げて審査することもあります。

審査の方法は?

検察審査会は、検察審査員11人全員が出席した上で、検察審査会議を開きます。そこでは、検察庁から取り寄せた事件記録を調べたり、証人を呼んで事情を聞くなどし、検察官の不起訴処分の善し悪しを一般国民の視点で審査します。
また、検察審査会議は非公開で行われ、それぞれの検察審査員が自由な雰囲気の中で活発に意見を出し合うことができるようになっています。

審査の結果は?

検察審査会で審査した結果、さらに詳しく捜査をするべきである(不起訴不当)とか、起訴するべきである(起訴相当)という議決があった場合には、検察官は、この議決を参考にして事件を再検討します。その結果、起訴をするのが相当であるとの結論に達した時は、起訴の手続きが取られます。

これまでに審査した事件は?

全国の検察審査会が審査した事件は14万件にも上ります。その中には、サリドマイド薬禍事件、水俣病事件、羽田沖日航機墜落事件、薬害エイズ事件、脳死臓器移植事件等、社会的な注目を集めた事件も含まれています。

検察審査員の仕事は、一般的な常識によって判断していただくもので、法律などの専門的な知識は特に必要ありませんし、男女・年齢を問わず、どなたにでもできる仕事です。
もし、あなたが検察審査員に選ばれた時は、進んで参加しましょう。
詳しくは、検察審査会事務局までお問い合わせください。

お問い合わせ

大館検察審査会事務局
大館市字中城15(秋田地方裁判所大館支部内)
電話番号 0186-42-0071

この記事に関するお問い合わせ先

選挙管理委員会事務局

〒018-5292 秋田県鹿角市花輪字荒田4番地1
電話:0186-30-0285 ファックス:0186-30-1001
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