友好交流都市
市では2つの友好交流都市との交流から、「異文化理解の促進」と「国際社会に対応した人材の育成」、「交流を通じた地域づくり」を目指しています。
ハンガリー国ショプロン市
ショプロン市はハンガリーの北西部に位置し、ウイーンから車で1時間ぐらいの国境沿いの地方都市です。人口は60,755人、面積は169平方キロメートルで古くからの町並みを今に残している観光都市でもあります。主要産業は木材加工や繊維工業のほか、特にワインづくりが有名です。また、シーズンになると周りの国からたくさんの人々が訪れます。
ショプロン市との交流は、平成6年に県知事を団長とする秋田県ハンガリー友好の翼に鹿角市長が同行した際、ハンガリー国会議員から同市の紹介を受けて始められました。平成7年10月3日に「教育・文化等の友好交流に関する協定」を締結し、鹿角国際交流協会と連携・協力しながら、ホームステイ少年少女の派遣・受入、日本語語学指導員の派遣、郷土芸能団体の派遣などの市民交流を実施し、相互理解を図ってきました。そして、平成14年5月、それまでの友好関係を基礎に、さらなる交流の発展を期し、姉妹都市提携をしました。
その後も友好交流が積み重ねられ、平成24年に本市の市制施行40周年記念式典に訪問団を招へいした際、姉妹都市提携10周年を記念し、今後の交流の深化を約する宣言書の取り交わしを行っています。この友好関係を土台として、本市は2020年東京オリンピック・パラリンピックでハンガリーのホストタウンに名乗りを上げました。
中華人民共和国甘粛省武威市凉州区
武威市涼州区は、中国の北西部にある甘粛省の省都蘭州市から北へ280キロメートルの位置にあり、省内第2の都市である武威市内の中心的な行政区です。地方都市の一行政区とはいえ、人口は約985,000人とたいへん多く、面積は5,081平方キロメートルもあります。涼州区の歴史は古く、区内にはたくさんの旧跡や文物が残されています。主要産業は農業で人口の3分の1が就農しており、農業生産物を中心とした加工業が盛んです。また、豊富な資源を生かした石材加工(夜光杯)や中国有数の酒「皇台酒」の醸造メーカーを有しています。
武威市涼州区との交流は、平成6年4月に甘粛省人民政府外事弁公室友好都市処長が本市を訪問した際に、本市と当時の武威市(2001年の行政組織改革により武威市涼州区となる)の双方に古代の史跡があるという共通性を見い出し、交流を要請されたのが直接の経緯です。その後、両市の行政訪問や民間企業代表者の招致などの相互交流が進められ、当時の武威市長が本市を訪れた際に友好都市提携への意向が示され、その後、両市間で提携内容の協議など具体的な調整を経て、平成12年11月6日に「友好都市提携に関する議定書」が取り交わされました。
これまで、子供たちの書画作品の相互交換や、北京で行われた日中友好交流都市中学生卓球交歓大会への共同出場などで交流を深めています。
更新日:2024年02月01日