ショプロンワイン
ヨーロッパでは古くからワインづくりが行われていますが、水の代わりにワインが飲まれてきているといってもよいほどです。ハンガリーのワインづくりは有名な伝統産業の一つです。ハンガリーワインの産地は、トカイ、エゲル、ショプロン、セクサールド、バラトン周辺ビルラーニなどで、そのどれもが伝統あるワイン産地です。特にトカイ地方はフランスのシャトー・ディケム、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並ぶ世界三大貴腐ワイン1つ、トカイ・アスー・エッセンシアの産地です。ハンガリーの大陸性の気候が育てあげたワインは上質な味が魅力です。
最近では、ワインがハンガリーの主要な輸出品となっていますが、マジャール人たちは自分たちの作った上質なワインを外国に輸出すべきかどうかで真剣に議論したこともあるようです。

ショプロンワインの特徴
ショプロンのワインづくりは古くから伝統的に行われてきました。親から子へと受け継がれてきたその技法によって、優れた品質のワインを産みだしています。
ショプロン市の郊外には多くのブドウ栽培農家とワインセラーがあります。ブドウの収穫期を終えるころになるとワインづくりが盛んに行われています。家庭でワインを作り、飲み、楽しむ。そんなヨーロッパの生活をショプロンで見ることができます。
アルプスの麓にあるショプロンは夏は涼しく、冬は寒いため、主要なワイン産地の中では平均気温が少し低めです。
ショプロンのブドウ畑はフェルトゥー湖の周りに多いのですが、湖は塩分を含んでいるため、土壌にも少なからず影響を与えています。その環境に適したブドウの種類がケークフランコシュというブドウです。実にショプロンワインの60%がこのブドウ種によって作られています。また、カベルネ種の最高品種であるカベルネソービニヨンのワインも作られています。それらは、ワインを醸造する過程で酸味が強いタンニンを多く含み、力強いコクのある赤ワインとして醸造されます。ショプロンとその周辺は赤ワインの産地として知られています。
白ワインの品種は、ゾルドベルテリーニ種が使われています。この種を使ったワインの特徴は、グリーンイエロー色で舌触りがなめらかなフルーティーな味わいを楽しむことができます。

代表的なショプロンワイン
製造 | 品名 | 色 | ブドウ種 | 摘要 |
---|---|---|---|---|
タッシュネル | グリーンヴェルテリーニ1999 | 白 | ゾルドベルテリーニ | 中甘口の白ワイン-魚フライ類、いも料理等に最適!昨年度の好評ワインの一つ。 |
タッシュネル | ヅェイジェルト1999 | 赤 | ヅェイジェルト | ヅェイジェルト種のブドウ種を使用した赤ワイン |
タッシュネル | ブルーフランキッシュ1999 | 赤 | ケークフランコシュ | ショプロン特産ブドウ種ケークフランコシュで作られた濃厚な味わい。 |
タッシュネル | ブルーフランキッシュロゼ1999 | ロゼ | ケークフランコシュ | 微甘口のロゼワイン-酸味があるため、油が多い料理に合う。 |
タッシュネル | ブルーフランキッシュバリーク1998 | 赤 | ケークフランコシュ | ブルーフランキッシュの高級版。オーク樽での熟成が程良いコクを出している。 |
タッシュネル | キューべ1997 | 赤 | ケークフランコシュとカベルネソービニヨンのブレンド | ケークフランコシュとカベルネソービニヨンを醸造過程の途中でブレンドし、更に熟成したワイン。 |
ヴィネックス | ショプロニ ゾルドベルテリーニ1997 | 白 | ゾルドベルテリーニ | 甘口の白ワイン |
ヴィネックス | ショプロニ ケークフランコシュ1997 | 赤 | ケークフランコシュ | 濃いルビーレッド色のワイン。肉料理に合う。 |
ヴィネックス | ショプロニ カベルネソービニヨン1997 | 赤 | カベルネソービニヨン | 赤いルビー色で渋みが程良い。やや甘みがある。 |
ヴィネックス | ショプロニ シャドルネ1997 | 白 | シャドルネ | 淡い黄金色でフルーティーな香りの辛口白ワイン。 |
ヴィネックス | ショプロニ メルロー1997 | 赤 | メルロー | バイオレットに近い色でマイルドで少し甘みがある。 |
ヴィネックス | ショプロニ ケークフランコシュロゼ1997 | ロゼ | ケークフランコシュ | 切れの良い辛口のロゼワイン |
更新日:2024年02月01日