国際交流とは

更新日:2024年02月01日

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国際交流ってなーに? ここ数年、新聞や各種メディアを通して国際交流に関連した記事が数多く取り上げられるようになりました。それは、なぜでしょうか?日本が本当に開かれた社会として世界に認められるためには、国際交流を通じて世界にアピールしていく必要があります。ですが、国同士の交流ではその交流に携わる人たちが国レベルの関係者に限られ、ほとんどの国民は実際に交流することができないでしょう。地方自治体主導で進められる交流は、市民を主体とした体験型交流を進めることによって、様々な国の文化に実際にふれることを目的としています。本市でも国際交流員を招致し、様々な機会を利用して、市民の皆様との交流を促進していますし、友好都市間の交流では、ハンガリー国ショプロン市や中華人民共和国甘粛省武威市涼州区との交流を進め、教育・文化面の交流から産業分野に交流の裾野を広げ、多くの方に参加していただくようにしています。国際交流の効果には、大きく分けて次のような効果があります。

  1. 市民の異文化に対する理解と認識を深め、自らの生活や地域社会・文化の再構築を図ることなります。
  2. 地域特性を活かした幅広い交流を行うことによって、言語や生活・習慣等の相違を越えた心と心のふれあいをもたらし、国際社会に貢献する豊かな人間形成を行います。
  3. 双方の友好親善と相互理解を推進させ、ひいては地域の産業・経済の活性化にもつながります。
(写真)書道を通して国際交流の様子

(1)国際交流の必要性について

「なぜ国際交流が必要なのか。」その議論は、何処においても尽きることのない問題であり、個人が各々で考えざるを得ない課題です。では、なぜ「今、日本で国際交流が盛んに行われているのか。」ということを問うたとき、それは、世界の様々な枠組みの中に日本という国が組み込まれている以上、日本人のみの孤立した社会だけで生きていくことができないからです。地域的に見れば、中央に比べ、地方では国際化の波はゆるやかですが、好むと好まざるとに係わらず在日外国人の数は増加するでしょうし、その対応が迫られていることは確かなことです。 また、日本人は島国という地理上の問題のほかに鎖国という状態を経験してきているため、単一の文化を形成し、集団的孤立になれていて、他の文化との交際の仕方がまだよく分かっていないと言われています。 国際化の時代と言われて久しいのですが、地球的規模で人的交流が進む中で、できるだけ早いうちに国際交流の仕方を身につけてしまおうということが意識されており、それが時代の潮流となっているからです。

(2)地域社会・文化の再構築

地域においては、自分たちの住んでいる社会や文化に対し、良し悪しを判断する鏡がないといわれていますが、異文化との交流によって、地域社会の再構築が図られ、それがひいてはふるさとの再発見につながることになります。 これは、異質な文化を受け入れようとする過程の中で、自分たち自身に意識改革をもたらすということですが、自己の主張を持つ必要性も生まれ、自己の改革にもつながります。

(3)地域の特性

地域レベルでの交流を考えた場合、特色のある交流ができる機会がいくらでも出てきます。夏祭りを通した交流を例にとると実際に参加してもらうことにより、その地域独特の文化、固有の文化を触れ、経験してもらうことができることになります。これは、自治体の交流というよりも個人個人の交流につながっていくものですが、個人的なつながりこそが、本当の意味での国際交流といえるのではないでしょうか。また、そういった地域固有の文化体験から、より深い「草の根交流」へと進んでいくことになると思います。

(4)友好親善と相互理解

相手方の文化や歴史を理解しようとすることは、広義では、国際親善などの外交的な国家単位の交流となっていますが、おおげさな話ですが、逆に個人的なつながりが国家の友好親善をもたらすということも考えなければならないことです。 国際社会にあっては、地球上に住む人類の共生が今後も重要な問題となってくるのはあきらかです。 双方に相手を理解しようとする心があれば、無理解が原因と言われいる武力を行使する戦争を始めるといった間違いを犯さずにすむのです。

(5)産業・経済の活性化

国際交流によって得られる経済効果を考えると、これは?といわざるを得ません。国際交流が一朝一夕のものでなく、相互理解に長い年月を必要とするからです。その中で効果がどれほどのものか見極めていくしかないものと思われます。 ただし、国際交流を続けていく中で、民間の交流が次々と生まれ、企業対企業、個人対個人といったつながりの中で各々の分野で吸収できる技術や地場産業の創出といったアイデアが生まれてくる可能性は秘められているといえます。 また、人と人の交流の中で、新しい変革の意識を持った人材がでてくれば、それが活性化の原動力になると思います。

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