木造千手十一面観音菩薩像

更新日:2024年02月01日

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木造 千手十一面観音菩薩像 1躯の写真

木造 千手十一面観音菩薩像1躯

市指定有形文化財(彫刻)

指定日 昭和49年6月5日
所在地 十和田毛馬内字城の下69
所有者 誓願寺

 白根金山の金場(選鉱場)の水仕女(選鉱婦)であった勝女は、仏道の信仰篤く、心を同じくする人たちと千手観音を勧請した。信徒は一宇建立を志し、誓願寺住職がその願をいれ、山内に建立安置した。その後、勝女はますます信心を強め、お勝菩薩と尊崇されるようになった。

 その後の享保10年(1725)誓願寺は観音堂とともに毛馬内に移転した。明治26年の勧進による観音堂修繕の趣意書に「そもそも白根金山千手観世音菩薩一体、御たけ六尺、勝女の勧進云々……」とある。

 寄木造、漆、金箔の金色の荘厳に輝くこの菩薩像は、合掌手を除いたそれぞれの手には持物があり、光背は環状である。その温容慈悲の姿は、金色の輝きの中に、江戸時代初期の像容を表し、都の仏師の入念な作風は香り高いものを漂わせている。誓願寺の秘仏として山内の観音堂に安置され、5月17日に開帳される。(像高106センチメートル、台座54センチメートル)

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