天照皇御祖神社境内の磨崖仏及び板碑

更新日:2024年12月06日

ページID : 12457

読み:あまてらすすめみおやじんじゃけいだいのまがいぶつおよびいたび

天照皇御祖神社境内の磨崖仏及び板碑

天照皇御祖神社境内の磨崖仏及び板碑の写真
県指定史跡
  • 指定日:昭和60年3月15日
  • 所在地:八幡平字谷内14
  • 所有者:天照皇御祖神社

磨崖仏は境内の東側にあり、石英安山岩の露出部分(高さ6メートル、幅7メートル)の上方右寄りに弥陀三尊が刻まれている。中央の月輪は径96.5センチメートルで、中に阿弥陀如来坐像が描かれている。左に「サ」観音菩薩、右に「サク」勢至菩薩を脇侍とし、種子をもって表わし、その月輪は径44センチメートルである。 製作年代は鎌倉時代末期と推定されている。

板碑は、3基に紀年銘があり、鎌倉時代末期のものである。それぞれの板碑には、種子、銘文あるいは経文の一部が刻まれ、板碑としては形式の整ったものである。正和2年(1313)銘板碑は、石材及び形状が武蔵国のものに似ており、関東御家人である成田・安保・奈良・秋元の四氏が鹿角地方に地頭として入部したことと関連があるものと考えられる。

この磨崖仏は、中世のものとしては北限のものといわれ、板碑とあわせ鹿角地方の歴史や宗教文化を知る上で貴重である。

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