中ノ渡り一里塚
読み:なかのわたりいちりづか
中ノ渡り一里塚
鹿角街道から室田で分岐して毛馬内に入り、毛馬内から大湯を経て、来満山中を越え三戸に達する街道が、来満街道である。
大湯から湯の岱、若宮八幡宮の山際をたどり、安久谷川の一ノ渡り、二ノ渡り(中ノ渡り)を渡ってまもなく、街道脇の杉林内に中ノ渡り一里塚がある。
一里塚は街道の両側に対で設置されていたが、旧街道の北側に新道が取り付けられたため、北側の一里塚は消滅し、残存しているのは南側の1基のみである。
塚底部の径は約10メートル、高さは約3メートル、塚上及び周囲には現在杉が植林されている。
天保9年の『御巡見御用扣帳』にこの一里塚に係る記録があり、本市内で来満街道筋に一里塚が確認できるのは、この塚だけである。
更新日:2024年12月06日