声良鶏
読み:こえよしどり
声良鶏
高知の東天紅、新潟の唐丸とともに日本三長鳴鶏と称される。鹿角が原産地とされるが、現在秋田、岩手、青森の各県で広く飼育されている。
古くからの地鶏に軍鶏などを交配して作出されたといわれ、体重は雄約5.0キログラム、雌約3.5~4.5キログラム、三枚冠、赤色短小の耳朶、黄色の嘴と脚等が特徴である。雄では咽喉部が袋状に垂れ、頸部は長大で肩幅広く、脚は太く長く、頸・腰・尾の羽は豊かで美しい。羽の色は白柏・黒柏・赤柏等があるが、白柏系のものが普及している。
その鳴き方は、独特で、初め低音でおごそかに「国光郷王」と歌い出し、長く引きながら張り上げ、やがてしだいに調子をさげて静かに歌い終わるものである。
朗々としたその歌声を躍進する鹿角市のイメージに重ね、昭和57年に「市の鳥」に選定された。また、全日本声良鶏保存会が、その繁殖、保存に努めている。
更新日:2024年12月06日