川口月嶺筆「双鶴図」

更新日:2024年12月06日

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読み:かわぐちげつれいひつ「そうかくのず」

川口月嶺筆「双鶴図」1幅

川口月嶺筆双鶴図の写真
市指定有形文化財(絵画)
  • 指定日:昭和52年2月4日
  • 所在地:花輪                 
  • 所有者:個人 

川口月嶺(1812~1871)は、文化9年、花輪仲町の麹屋に生まれた。小さい時から絵が好きで、動物を写生して遊ぶほどだったという。18歳の時、画業を志し、江戸で四条派鈴木南嶺に師事し、同門の柴田是真とその技量を競い、門下の双璧とうたわれたという。弘化3年から安政3年までの11年間、御用絵師として、盛岡藩に仕え、その写実的画風は幕末の藩内で一世を風靡した。

この絹本着色の「双鶴図」は、安政元年(1854)の作で、月嶺の鋭い観察眼から生まれた作品である。等身大の2羽の真鶴の姿を的確に捉え、温雅な筆で表現されている。花鳥画を得意とした月嶺の画題の中でも、鶴をテーマにしたものは数多いといわれるが、この作品はその中でも優品といえる。(縦142センチメートル、横87センチメートル)

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