又鬼用具(アマブタ)
読み:またぎようぐ(あまぶた)
又鬼用具1点(アマブタ)

市指定有形民俗文化財
- 指定日:昭和52年2月4日
- 所在地:十和田大湯
- 所有者:個人
又鬼が狩猟する時は、又鬼頭を中心に又鬼組をつくった。大湯又鬼は7人組であったという。
猟山の生活では山詞(又鬼が使う忌み言葉)を使用したほか、いろいろな作法や忌みがあった。服装は麻の雪バカマ、木綿のモモヒキなど比較的薄着であった。
アマブタは、又鬼衣装の一つで、狩猟の時の編み笠である。冬季間に寒気や風雪を防ぐために用いられた又鬼帽子で、雪山に欠かせない携行用具であった。天気の良い日には二つ折りにして背負った。
このアマブタの材料はミゴやマダ(シナノキ)皮で、内側には布、海藻が用いられ、江戸時代末期の頃のものといわれている。
更新日:2024年12月06日