又鬼用具(熊槍・玉造り器)

更新日:2024年12月06日

ページID : 12449

読み:またぎようぐ(くまやり・たまつくりき)

又鬼用具3点(熊槍・玉造り器)

又鬼用具 3点 熊槍・玉造り器の写真
市指定有形民俗文化財
  • 指定日:昭和52年2月4日
  • 所在地:十和田大湯
  • 所有者:個人

猟にあたって、銃が普及してからも常に猟具として携行されたものに熊槍(タテ)がある。熊槍の穂先には片刃の厚い包丁のような山刀刃と三角刃とがあり、普段は熊などの毛皮で作った鞘をかぶせておき、中子に紐を巻いて携帯した。使うときは柄を近くにある木でつくり、穂先を紐で結び付けたという。熊を脅す金具のついたものもあった。火縄銃のころは一発しか撃てないので、弾丸がはずれたときは、この熊槍で立ち向かい、突き刺した。

狩猟具としての鉄砲は、明治中頃まではもっぱら火縄銃が使用されていた。この玉造り器は火縄銃の玉(弾丸)用として、鉛を流し込んでつくる玉の鋳型である。獲物に命中した玉は抜いて貯えておき、これを新しい鉛と混ぜて次の玉とすると、必ず命中するといわれていたという。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 生涯学習課 文化財振興班

〒018-5292 秋田県鹿角市花輪字荒田4番地1
電話:0186-30-0294 ファックス:0186-30-1140
お問い合わせはこちらから