新斗米(あらとまい)館跡

更新日:2024年02月01日

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新斗米館跡 (あらとまいだて あと)

遺跡番号 No.242
所在地 鹿角市花輪字新斗米、字大坊沢
時代 弥生~中世

 鹿角盆地の北を流れる米代川の右岸には、奥羽山脈からのびた舌状台地が多く発達しています。
 これらの舌状台地の先端部を利用して、中世に構築された館のひとつが新斗米館です。
 鹿角市内には、「鹿角四十二館」といわれるようにたくさんの館跡が点在しています。新斗米館のすぐ北には小平館、300メートル北西には小枝指館、すぐ南東には万谷野館があります。
 昭和54年と55年に発掘調査が行われ、竪穴住居跡3軒、竪穴遺構38基、土坑14基、溝3条、柱穴300以上が検出されています。
 遺物は、弥生土器破片から中世以降のものまで370点あまり出土していますが、大半のものは館が作られた室町~安土桃山時代のものと考えられています。222点が無銘銭、10点の有銘銭のうち銘文を確認できるものが6点あり、景徳元宝・皇栄通宝・紹定通宝・洪武通宝3点となっています。その他、鉄鏃や鉄槍、刀子などの鉄製品や飾り金具、鏡・薬匙などの銅製品なども出土しています。

調査報告書

  • 鹿角市文化財調査資料14
    『新斗米館跡 鹿角市新斗米館跡第1次発掘調査報告書』
    1980年3月 鹿角市教育委員会
  • 鹿角市文化財調査資料16
    『新斗米館跡 鹿角市新斗米館跡第2次発掘調査報告書』
    1981年3月 鹿角市教育委員会

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