地羅野(ちらの)館跡

更新日:2024年02月01日

ページID : 2201

地羅野館跡 (ちらのだて あと)

遺跡番号 No.284
所在地 鹿角市花輪字地羅野
時代 中世

 鹿角盆地の北を流れる米代川の右岸には、奥羽山脈からのびた舌状台地が多く発達しています。これらの地形を利用して中世に作られた館のひとつが地羅野館です。北には万谷野館、南側には柴内館や乳牛館があります。
 地羅野館が中世にどんな名称で呼ばれていたかは不明で、現在は地名から地羅野館と呼ばれています。『鹿角由来集』にある中柴内村の領主、中柴内八右衛門の館ではないかという説もあります。
 平成4年に発掘調査が行われ、平安時代の竪穴住居跡が2軒、中世の竪穴遺構が11基、平安時代から中世にかけての土坑が44基、Tピットが1基、その他多数の柱穴状ピットが検出されました。
 遺物は、縄文土器や平安時代の土師器・須恵器・金属製品などが出土していますが、館が機能していたとみられる中世の土器や陶器などはみられず、古銭や金属製品のみが出土しています。 

地羅野館の写真

調査報告書

  • 鹿角市文化財調査資料30
    『鹿角の館 館航空写真測量調査報告書(5)』
    1986年3月 鹿角市教育委員会
  • 鹿角市文化財調査資料47
    『地羅野館跡発掘調査報告書』
    1993年3月 鹿角市教育委員会 

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