9月はアルツハイマー月間です
国際アルツハイマー病協会は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症について広く伝える活動を実施しています。
また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、様々な取り組みを行っています。
ぜひ、この月間に認知症について考えてみませんか。
令和4年度のテーマは「忘れても あなたはあなたの ままでいい」

出典:公益社団法人認知症の人と家族の会 世界アルツハイマー月間2022ポスター
認知症とともに生きる時代が来ています
様々な原因でおこる認知症を「完治」させる薬はまだありませんが、新薬の開発は日進月歩で進んでいます。また、各地で認知症を理解し、ともに生きる街づくりも進んでいます。
認知症を「予防する・治す」ことだけに注目せずに、適切な医療やケア、周囲の理解で「病気をうまくつきあう」ことも可能です。認知症になっても、介護する側になっても、誰もが笑顔で過ごせる街にしましょう。
認知症と診断されても【認知症とともに生きるための8か条】
1.認知症の診断で人生は終わらない
2.認知症の正しい情報を得よう
3.制度を知り活用しよう
4.家族だけで抱え込まないで
5.仲間と支援者を探そう
6.職場の上司や親せきなどに病名を伝えよう
7.社会や地域とつながろう
8.家族で話し合っておきましょう
読む・知る・認知症~認知症に関する本のご案内~
市内の図書館では、認知症に関する本をたくさん準備しています。
認知症カフェ【オレンジカフェしゃべり~な】でも、図書館の本や紙芝居などをご紹介しています。
難しい専門図書だけでなく、絵本なら、つい手に取って、すぐにその世界に引き込まれます。
秋の夜長、読書に親しむのもいかがでしょうか。

とかげのアンソニーのお母さんは物忘れをする病気でした。そのことで辛い思いをしていたアンソニーは、あるとき魔法使いから毒入りのこびんを渡され・・・。認知症の人と介護する家族へのメッセージを込めた、大人のための絵本。
この絵本は、30年にわたり認知症を診てきた専門医が、認知症のご本人と介護するご家族を応援するために作りました。子どもと一緒に読むのもおすすめです。

介護施設へ引っ越すことになったおばあちゃんのことと、自分の気持ちを、主人公の少年の言葉でつづったあたたかい絵本。子どもたちにもわかる認知症についての解説も収録。
介護施設で働いていた作者の経験から生まれた本書の巻末には、認知症について話し合うきっかけとなるよう、解説を掲載しています。

マリーはおばあちゃんがだいすき。
でもある日、おばあちゃんは、マリーの名前がわからなくなってしまいました・・・。
家族を想うすべての人におくる絵本。

クマのおじいちゃんと孫のぼく。おじいちゃんは、ときどきぼくのことをわすれてしまったりする。でも、ぎゅっと抱きしめれば大丈夫。
「老い」を自然に受け止めるぼくの視点で、互いに補い支え合う、日常の優しさを描いたお話。

つばさは、ばあばが大好き。逆上がりができなくても、計算問題が解けなくても、ばあばは「つばさはだいじょうぶだよ」って言ってくれる。そんなばあばが「わすれてしまう」病気になってしまい・・・。
更新日:2024年02月01日