松館しぼり大根

「松館しぼり大根」は、鹿角市八幡平松館集落に古くから栽培されている地大根です。
その「しぼり汁」は独特の風味と極めて強い辛味があり、おろし専用の大根として地域を代表する特産物の一つです。
平成30年4月9日、地域の特性を生かした農産品を保護する、農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」の対象に、鹿角市では初めて登録されました。

特徴
百年以上の歴史があり、広い鹿角地域においても栽培しているのは松館地区だけで、他の地区に植えても「しぼり大根」独特の辛さがでないと言われています。
長さ15センチメートルから20センチメートルと普通の大根より短く、短円筒形でしっかりしています。
収穫期は10月下旬~11月中旬です。
特産品としての取り組み
本格的な商品化を目指し、秋田県等による普及拡大への取り組みにより、現在では県農業試験場がF1品種「あきたおにしぼり」の育成に成功し、高品質で安定した供給が可能になりました。
しぼり大根の美味しい食べ方
皮をむかず一般的な「大根おろし」のようにおろし、布でしぼりその汁を薬味として食します。しぼり汁は、おろしてから5~7分くらいで最も辛くなります。
また、密閉して冷蔵庫に保管しておくと、辛さは数時間保つことができます。
鹿角市での主な楽しみ方をご紹介します。
- ソバの薬味として、大さじ2杯くらいのしぼり汁をかけて食べる
- 湯通ししたハタハタや湯豆腐等に、醤油としぼり汁を混ぜ、かけて食べる
- 醤油にしぼり汁を混ぜ、タレとしてイカ刺、ホタテ等の海産物を食べる
地理的表示(GI)保護制度
品質、社会的評価その他の確立した特性が産地と結び付いている産品について、その名称と産品を知的財産として保護する制度です。
登録される産品には、品質や社会的評価などの「産品の特性」と、生産地の気候や風土、土壌などの「自然的な特性」 や、伝統的な製法・文化などの「人的な特性」が結びついていることが求められます。

更新日:2024年02月01日