令和元年第4回鹿角市議会定例会(行政報告)

更新日:2024年02月01日

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令和元年5月31日報告

令和元年第4回鹿角市議会定例会の開会にあたり、まずもって、令和という新しい時代の幕開けとともに、天皇陛下のご即位につきまして、心からお慶び申し上げます。

令和という時代が、希望と笑顔に満ちあふれ、市民それぞれの花が大きく咲き誇る素晴らしい時代となりますよう、お祈りいたします。

それでは、提出議案の説明に先立ち、諸般の報告を申し上げます。

 

はじめに総務関係についてでありますが、

山菜採りに伴う遭難事故等の防止対策につきましては、今年度も、4月27日から十和田高原地区の市道2カ所の通行を規制し、広報やメール配信サービスなどで入山自粛を呼びかけているほか、去る18日からは、人出が多くなる週末の早朝に、直接現地で注意喚起を行っております。

また、去る23日には、警察、消防、地元猟友会などが一堂に会して実施した山岳遭難救助訓練において、クマとの遭遇を想定した対応を確認しており、今後も青森、岩手両県の隣接自治体とも連携しながら、引き続き事故防止に努めてまいります。

防災体制の充実につきましては、4月22日に大手ウェブサイトを運営するヤフー株式会社と「災害に係る情報発信等に関する協定」を締結いたしました。これにより、有事の際に、本市ホームページへのアクセスが集中した場合の混雑が改善され、市内外の方へ必要とされる情報が行き届きやすくなりましたが、引き続き、メール配信サービスやコミュニティFM、県情報集約システムなどを活用しながら、災害発生時における情報伝達手段を多重化させ、混乱が生じないよう対策を講じてまいります。

第7次総合計画の策定につきましては、今年度は、本市の将来像やまちづくりの基本目標、施策大綱などを示す基本構想の策定を行うこととしており、このほど策定等に関する庁内の初回会議を開催し、作業をスタートさせております。

今後は、委員を公募するかづの未来会議や、将来を担う中・高校生による会議などで市民からもまちづくりに参画していただくとともに、アンケート等により幅広く意見を聴きながら、市民ニーズなどを把握して、来年の秋頃までに基本構想を取りまとめてまいります。

ふるさと鹿角応援寄附につきましては、平成30年度は、5,411件、約7,598万円の寄附実績となり、件数及び金額ともに前年度を若干下回る結果となりました。

また、今年6月1日以降、寄附金の特例控除の対象となる自治体を総務大臣が指定する制度に変更となりますが、本市を含む1,783団体が指定され、寄附金控除が継続適用されることとなりました。引き続き、制度の趣旨を踏まえながら、新たなメディアへの情報発信や首都圏イベントによりPR機会を増やすとともに、地域商社と連携し返戻品の掘り起こしと磨き上げを図ることで、さらに多くの方から本市の魅力を知っていただき、応援いただけるよう取り組んでまいります。

出会い応援につきましては、今年度は新たに、独身者向けにコミュニケーション能力を高めるための講座「恋愛指南塾(れんあいしなんじゅく)」を開催することとしており、受講者には、市や結婚サポーターなどが主催する出会いイベントに優先的に参加いただくなど、結婚を希望する方々を一体的にサポートしてまいります。

ホストタウンの推進につきましては、去る5月7日から12日まで、道の駅おおゆを会場に、同施設の指定管理者との共催により、ハンガリーのこけし作家、トート・ヴァーシャールヘイ・レーカさんによる作品展と、こけしの絵付け体験イベントを開催いたしました。

これは、昨年8月に着任した国際交流員の活動がきっかけとなり、国が認定する日本とハンガリーの外交関係開設150周年の記念事業として実施したもので、体験イベントには定員を上回る多くの方々から参加いただき、伝統こけしが盛んであった大湯地域において本市とハンガリーとの友好を深める大変有意義な機会となりました。

今後も、節目となる年にふさわしい周年事業などを、関係団体と連携しながら積極的に実施し、来る東京オリンピック・パラリンピックに向けて、本市がホストタウンとなっているハンガリーへの市民の関心を高めてまいります。

 

次に、民生関係についてでありますが、

地域コミュニティの維持と活性化につきましては、自治会活性化に向けた事業認定を受けた4つの自治会において、計画に基づく新たな取組みをスタートさせているほか、昨年度、活性化事業に取り組んだ団体については、引き続き集落支援員がフォローアップを行い、活動を支援してまいります。

また、集落の課題や地域資源を把握する状況調査について、30世帯以下の自治会を重点的に実施し、自治会での話し合いや取組みなどをサポートしながら、主体性をもって地域コミュニティの活性化に取り組む自治会の支援体制を強化してまいります。

地域医療体制の充実につきましては、市内で、新たに皮膚科診療所の開業を目指す医師がいることを受け、医師確保及び医療機関の開業を促進するため、これまでの医師確保対策事業に、医療機関開設資金支援事業補助金を加えることとし、関連予算について本定例会に提出いたしております。

 

次に、農業関係についてでありますが、

去る5月7日の降雹被害の状況につきましては、農作物全般への被害が懸念されたものの、現時点で直接的な被害は軽微なものと捉えております。しかし、今後の生育段階において、降雹の影響が生じる場合もあることから、関係機関と連携して生育状況を注視しながら、技術指導や適期作業の徹底に努めてまいります。

主食用米の生産につきましては、農家に対して需要に見合った「生産の目安」として、2,064ヘクタールを提示しておりますが、農家から提出された計画面積は2,156ヘクタールと、92ヘクタールの超過となっております。

主食用米価格が回復傾向にある中で、外食産業の主食用米への誘導や、大規模経営体における系統販売以外の販売先の確保などが要因として挙げられますが、全国的に米需要が低下する中で、過剰な生産、販売は米価の下落を招きかねないことから、引き続き、需要や価格動向を注視してまいります。

枝豆やキュウリなどの野菜や花き類につきましては、播種や定植作業が順調に進んでおり、今期も良好な収穫が得られるよう、適期防除等の情報周知について、関係機関と連携して取り組んでまいります。

果樹につきましては、時機を捉えて病害虫防除の徹底を図るほか、果樹農家の労働力を支援するため、現在9人の新たな果樹サポーターを育成しており、今後、農家とのマッチングを行い、北限の桃のさらなる栽培拡大につなげてまいります。

鹿角市植樹祭につきましては、去る21日、大湯ストーンサークルを会場として、市内児童生徒や関係者、一般参加の市民など約200人の参加を得て、苗木242本の植樹を行っております。

 

次に、観光関係についてでありますが、

大型連休中の観光客の入り込みにつきましては、観光施設は前年比約30.6%、宿泊施設は約49.9%の増となり、前半は遠方からの家族連れが多くみられたほか、後半は天候にも恵まれ、比較的近隣からの入り込みが増加したものと分析しております。

「道の駅かづの」の観光物産フェアのほか、「道の駅おおゆ」では縄文をテーマとしたパネル展示や縄文土器体験コーナーを開催し、加えて2つの道の駅を結ぶスタンプラリーを実施するなど、市内の観光拠点施設が連携したことで周遊性が増し、相乗効果を生んだものと捉えております。

これから本格的な観光シーズンを迎えるにあたり、鹿角ブランドのコンセプトを生かしたプレミアムツアーや観光宣伝プロモーションなどを積極的に展開し、さらなる誘客拡大につなげてまいります。

鹿角花輪駅前観光案内所につきましては、来る6月21日のオープンに向け、現在準備を進めておりますが、案内所では観光情報の提供に加え、特産品紹介コーナー、売店、レンタサイクルの貸出しを行うほか、バス乗車券の販売所、休憩所、授乳室、多目的トイレを整備するなど、駅前という玄関口での観光客受け入れ窓口として、効果的な情報発信と鹿角観光の活性化を図ってまいります。

 

次に、商工関係についてでありますが、

商店街の活性化につきましては、4月26日から、ふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディングによる寄附金を原資として、空き店舗を利用した新しいサービスを提供する事業者の募集を開始いたしましたが、商店街活性化の起爆剤となるような魅力ある事業を選定したいと考えております。

雇用の状況につきましては、ハローワーク鹿角管内の3月末の有効求人倍率は1.83倍で、2月末の2.21倍からは下がったものの、前年同期を0.04ポイント上回り、依然として人手不足の状況が続いております。

また、この春に鹿角地域3つの高校を卒業した就職希望者の就職率は100%で、うち県内就職率は65.5%で、前年を1.2ポイント上回りましたが、鹿角管内は39.3%で、昨年より0.5ポイント下回っております。

昨日、今年1月に発表した「人材確保!鹿角地域2019緊急共同宣言」に基づく「鹿角地域若年者雇用安定会議」を開催し、地元経済団体や高校関係者などが一堂に会して、若者の地元就職促進に向けた要請活動や意見交換などを行ったところであり、今後は資格取得や求人活動に対する支援の拡充など、さらなる地元就職の促進を図りながら、市内企業の人材確保に取り組んでまいります。

 

次に、建設関係についてでありますが、

鏡田橋の架け替え工事につきましては、昨年11月から通行止めを実施し、周辺にお住まいの方々にはご不便をおかけしておりましたが、工事の進ちょく状況にあわせ、去る4月20日に通行止めを解除しております。

米代川堤防の崩落により、大型車両の通行を規制しております市道米代川堤防3号線につきましては、県が実施している堤防の復旧工事が予定よりも早い6月中旬での完成が見込まれており、堤防工事の完成に合わせて、通行規制の解除を予定しておりますので、具体的な解除日が決定次第、市ホームページやメール配信サービス等で周知を図ってまいります。

 

次に、教育関係についてでありますが、

旧末広小学校の十和田小学校への統合、旧草木小学校の大湯小学校への統合後の状況につきましては、新たな通学路となるスクールバスや徒歩区間を教育長や教育委員会職員が同行するなど、安全上の課題を把握しながら、適切な改善策を講じてきているほか、児童の学校生活においては、統合後初の運動会などの学校行事も盛会裏に行われており、各校順調に新年度のスタートを切ることができたものと捉えております。

また、神奈川県川崎市で幼い児童が被害に遭う、大変痛ましい事件がありましたが、市ではこれを受け、登下校時の事件・事故防止のため、改めて小・中学校に対しスクールバス乗降場所付近の安全確認や巡回強化を指示したほか、鹿角警察署へスクールバスの運行経路や発着時刻等の情報提供を行い、パトロールの強化を依頼しております。

今後も、関係機関と連携しながら、学校生活の安定に配慮し、児童・生徒の安全をしっかりと守ってまいります。

大湯環状列石につきましては、今年度も、クマの出没に備えて、万座、野中堂の2つの環状列石の周囲に電気柵を設置し、安全を確保しながら史跡の見学を開始しておりますが、大型連休中の大湯ストーンサークル館の入館者数は、昨年に比べ612人多い、2,426人となっております。

5月1日から6日まで展示ホールを無料開放したほか、道の駅おおゆでは、縄文体験コーナーなどを開催し、県内外から来場した方々に大湯環状列石の魅力を広くPRいたしましたが、今後も引き続き、関係自治体と一層の連携を図りながら、世界文化遺産登録の早期実現を目指して取り組んでまいります。

 

次に、本定例会に提案する補正予算の概要についてでありますが、

今回の一般会計補正予算は、プレミアム付商品券事業、医療機関開設資金支援事業、企業立地助成金、地籍調査委託料、道路補修、道路整備にかかる工事費の追加などを計上しております。

その結果、補正額は2億909万2千円の追加となり、補正後の予算総額は178億6,644万9千円となりました。

特別会計については、介護保険事業特別会計および下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、上水道事業会計では、定期人事異動に伴う人件費の調整のほか、介護保険システム改修委託料の追加、農業集落排水整備工事費の追加等を行っております。

本定例会には、報告案件7件、人事案件2件、契約締結案件3件、字区域の変更案件1件、特別会計への繰入案件1件、条例案件3件、補正予算案件5件、合わせて22件のご審議をお願いいたしております。

詳細につきましては、それぞれの担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議のうえ、ご可決賜わりますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 行政班

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