令和8年第5回鹿角市議会定例会(行政報告)

更新日:2026年08月26日

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令和8年8月26日報告

令和8年第5回鹿角市議会定例会の開会にあたり、提出議案の説明に先立ち、まずは、7月11日から12日にわたり発生した大雨により被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。

今回の大雨につきましては、11日から断続的に雨が降り、12日午前5時32分にレベル3大雨警報が発令されたことに伴い、災害連絡室を設置し警戒にあたってまいりました。その後も雨が降り続いたため、午前8時16分には、災害警戒対策室へ移行するとともに、汁毛川流域および豊真木沢川流域における被害の発生を踏まえ、十和田市民センターおよび大湯地区市民センターに自主避難所を開設いたしました。開設した避難所には、2世帯3人を受け入れましたが、その後、大雨や土砂災害のおそれが低くなったことから、午後4時15分に閉鎖いたしました。

人的被害は免れたものの、市北部の道路、農地、宅地などで局所的に冠水や流出などの被害が報告されており、被災箇所の早期復旧に全力を挙げて取り組んでまいります。

続いて、諸般の報告を申し上げます。

はじめに総務関係についてでありますが、

かづのキャンパス構想の推進につきましては、今年度は、包括的連携協定を締結している武蔵野大学の学生36人を、8月4日から9月9日まで3つのプログラムで受け入れているほか、8月31日からは東洋大学の学生11人、10月からは大正大学の学生2人を受け入れることとしております。これにより、昨年に引き続き3大学の受け入れで、5つのプログラムを実施し、総勢49人となります。また、7月30日には、本市が想定するデジタルサテライトキャンパスの枠組みについて、武蔵野大学と事務レベルの協議を行い、具体的な課題の整理やスケジュールの確認などを行いました。引き続き本構想の実現に向けて着実に取組みを進めてまいります。

地域間交流につきましては、8月20日から2日間、東京都葛飾区の青木克?区長から本市にお出でいただき、花輪ばやしの観覧とトップ会談を開催いたしました。会談では、葛飾区民を対象とした二地域居住モニター事業や、両市区の地域資源を活用した相互教育交流、東京理科大学葛飾キャンパスとの域学共創、鹿角市産再生可能エネルギー由来電力の葛飾区公共施設・区民への供給の4項目について、具体的な連携推進に向けた意見交換を行いました。包括連携協定の締結から10年となる節目を機に、お互いの地域資源や強みを生かしながら、双方の課題解決や地域活性化に資する取組みを展開し、両市区のさらなる発展につなげてまいります。

デジタル技術を活用した行政サービスの推進につきましては、市LINE公式アカウントでは、これまで市からのお知らせやイベント情報、災害・クマ出没情報などを配信してまいりましたが、8月3日からスマホ市役所としての機能を追加し、住民票や戸籍、税証明等の証明書交付申請が可能になりました。スマホ市役所は、スマートフォンでいつでもどこでも申請手続きが行える利便性の高いツールでありますので、今後も随時機能を追加し、市民の皆様や市外の方々にとってより身近なサービスとなるよう取り組んでまいります。

 

次に、民生関係についてでありますが、

子育て支援につきましては、ヤングケアラーの認識を広げ、支援を必要とする児童生徒の実態把握と早期支援につなげるため、7月中旬に市内小学4年生から中学3年生までの児童生徒1,069人を対象にアンケート調査を実施し、回答率は92.5%と昨年と比較して0.5ポイント増加しております。このうち、「ヤングケアラーという言葉を知っている」との回答は62.4%となり、昨年と比較すると4.2ポイント増加しており、認知度が着実に向上しております。今回の調査ではヤングケアラーに該当する児童生徒は見受けられませんでしたが、欠席等により期限までに調査できなかった未回答者の状況確認を含め、関係機関と連携しながら相談窓口の周知等を図ってまいります。

母子生活支援施設ハニーハイムかづのにつきましては、施設型支援のニーズ低下に伴い入所者が減少しておりましたが、7月末で入所世帯がゼロとなったことから、現在は新規受入れを停止しております。当初は公共施設等総合管理計画に基づき今年度中に改定する個別施設計画で廃止と位置付けることを予定しておりましたが、前倒しして今年度末の廃止に向け、必要な手続きを進めてまいります。

放課後児童クラブの再編計画につきましては、小学校の統廃合に合わせ、より学校に近い場所での開設や施設環境の向上を図るため、7月下旬から8月上旬にかけて学校再編説明会の中で保護者の皆様にご説明いたしました。いただいたご意見等を踏まえ、12月には計画案をお示しできるよう進めてまいります。

公立保育所等再編計画につきましては、少子化が加速する中、将来にわたり持続可能で質の高い保育環境を整えるため、今年度公立保育所等再編計画を策定することといたしました。8月18日の市議会教育民生常任委員会において、将来的に3園に集約する素案をご説明したところであり、今後は保護者説明会等を通じてご意見を伺いながら、成案化に向け検討を進めてまいります。

地域医療ビジョンの策定につきましては、今後の方向性を打ち出すにあたって踏まえておくべき、国・県の動きや市内の医療の現状と課題、住民ニーズについて整理を行い、将来目指す姿を「高度な医療は市外で、身近な医療は市内で受けられるまち」と定め、かづの地域医療懇談会においてご意見をいただいております。また、8月8日には、地域医療を考える住民集会を開催し、鹿角市鹿角郡医師会会長やかづの厚生病院院長とのパネルディスカッションでは、医療を提供する立場から今後の地域医療についての考えをお話いただき、医療の現状と課題について認識の共有を図っております。今後は、目指す姿の実現に向けた具体的な対策等の検討をさらに進めてまいります。

空き家対策につきましては、昨年4月に十和田大湯地内で壁の一部が崩壊し歩道上に飛散した空き家を対象に倒壊の危険性や国道および通学路に面している保安上の問題から、同年10月の空き家等対策協議会を経て特定空家等に認定しました。所有者が死亡し、相続人も不在であるため、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、公告および標識の掲示を行いましたが、期限までに措置を講じる者が現れなかったため、8月10日に行政代執行を宣言し、現在解体作業を進めております。

支所窓口業務の郵便局委託につきましては、10月1日から5局の郵便局において業務を開始するため、支所で取り扱う証明書の交付や戸籍等届出書の受付は9月25日をもって、市税等の収納や申請書類等の受付・取次は9月30日をもって終了いたします。支所につきましては9月末日をもってすべて廃止となりますが、証明書の交付や市税等の収納などの窓口サービスは、引き続き郵便局をご利用くださいますようお願い申し上げます。

 

次に、農林業関係についてでありますが、

水稲の生育につきましては、今年は4月からの天候に恵まれて平年より生育が早めで推移しており、茎数は平年並み、草丈は高めと順調な生育状況となっております。今後は、収穫期に向け、品質と収量確保のため、カメムシ類や葉いもち病等の状況を注視しながら、病害虫防除の確実な実施と適期刈取りについて周知してまいります。

果樹につきましては、モモについては、雪害による収量への影響が見られるほか、春の開花時期の天候不順と昨年の猛暑の影響により着果数は少なめでしたが、その後は好天が続き昨年より3日程早い生育となっており、例年よりやや大玉傾向になると予想されております。8月上旬の「あかつき」に続き、主力品種の「川中島白桃」の収穫が始まり、糖度、品質共に良好であります。また、8月31日にJA桃生産部会とともに知事訪問、9月1日に秋田市公設地方卸売市場において「北限の桃」トップセールスを予定しており、より一層のブランド力向上と販売促進を図ってまいります。
リンゴについては、雪害や高温の影響による収量への影響が見られておりますが、主力品種である「ふじ」の肥大は平年よりやや良好となっており、獣害や病害虫の影響も少なく、生育は順調に推移しております。今後は、収穫期までの適正な栽培管理について、関係機関と連携しながら周知してまいります。

野菜及び花きにつきましては、キュウリについては、急な天候の変化や6月に夜間気温が低かったことで生育や品質に影響があったことにより、7月までは収量が低下しておりましたが、以降は大きな天候の崩れもなく順調に出荷が行われております。その他の野菜類については、品目や品種により生育にバラつきは見られますが、全体的に出荷量は平年並みに推移しております。また、シンテッポウユリについては、生育が早まったものの品質・収量ともに平年並みとなっており、今後は、秋彼岸需要に向けて安定した品質と収量が確保できるよう、関係機関と連携して生産振興を図ってまいります。

農産物の盗難防止につきましては、鹿角管内での被害を防止するため、鹿角警察署を始めとする関係機関が連携して定期的なパトロールを実施することとしており、今年度は8月18日に実行委員会を開催し、パトロールを開始しております。

森林経営管理制度につきましては、十和田山根地区の山林所有者を対象に、7月30日に森林所有者へ制度の説明会を実施し、今後は森林の経営・管理に関する意向調査を行ってまいります。また、昨年度意向調査を実施した十和田瀬田石地区および十和田大湯地区については、経営管理権集積計画の作成を進め、再委託に向け取り組んでまいります。

 

次に、商工関係についてでありますが、

働きやすい環境づくりにつきましては、季節や時期による人材需要の大きな変動に対応し、私の公約である「労働需給の最適化」を実現するため、去る6月22日にスポットワークサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミーと多様な担い手確保に関する包括連携協定を締結いたしました。市民へはライフスタイルに応じて働くことのできる多様な選択肢を、事業者へは人手不足の解消や新たな人材との接点を提供し、地域産業の持続的な成長と地域経済の活性化、さらには関係人口の創出や、将来的な移住・定住につながるよう取組みを進めてまいります。

エネルギー等の物価高騰対策につきましては、燃料価格の高騰により厳しい経営環境にある市内物流事業者を支援するため、トラック運送燃料高騰対策支援事業を実施しており、8月25日現在で6事業所110台に対し支援金を給付しております。

カーボンニュートラルの実現に向けた取組みにつきましては、省エネ効果の高い冷蔵庫の購入を支援する、省エネ家電購入支援補助金については、上期50件の枠に対し86件の申込みがあり、抽選後に42件の交付決定となりました。下期は上期の予算残額分を加えた60件を対象として、9月1日から抽選申込みの受付を開始いたします。また、省エネ性能の高い空調設備等の導入を支援する、省エネ高効率空調等導入補助金については119件の交付を決定し、予算上限に達したため受付を終了しております。事業用LED照明器具への更新を支援する、省エネ照明器具更新支援補助金については、8月25日現在で7件の申請となっており、引き続き申請を受け付けております。

 

次に、観光関係についてでありますが、

主な夏祭りの入り込み状況につきましては、花輪ばやしについては、19万7千人となりました。昨年は豪雨により、祭り2日目の運行及び行事が中止となりましたが、今年は二日間とも天候に恵まれ、多くの方々からご来場いただき、賑わいました。毛馬内盆踊りについては、一般の踊り手の参加に加え、地元団体による大太鼓響演や語り部による伝説を披露するなど、入り込み数は1万5千人となりました。このほか、花輪ねぷたが2万7千人、大湯大太鼓まつりが1千300人の入り込みとなり、夏祭り全体の入り込みは、昨年と比較して約5割の増となりました。

葛飾区四つ木地区との都市農村交流関係につきましては、8月17日から20日まで、よつぎ小学校の児童20人と引率8人を受け入れております。北限の桃やキュウリの収穫、トラクター乗車などの農業体験のほか、史跡尾去沢鉱山や大湯環状列石の見学、たんぽ作り体験、花輪ばやし子どもパレードへの参加など、本市ならではのさまざまな体験を通じて、本市への愛着を深めていただく機会になったものと捉えております。

 

次に、交通関係についてでありますが、

花輪線の利用促進につきましては、盛岡方面からの集客を目的に、花輪線を利用したミニツアーを実施しております。7月31日から8月1日にかけて小坂町との連携企画としてブルートレインあけぼのに宿泊するツアーを実施し、募集定員上限の21人の参加がありました。また、9月2日には、北限の桃狩りと大湯環状列石をめぐる日帰りツアーを実施予定であり、受付開始とほぼ同時に20人の定員に達するなど好評を得ております。また、花輪線利用促進協議会によるサイクルトレインの実証実験では外国人の利用も見られ、8月までの利用申請数は77人に達しております。スタンプラリー等とも連動させながら、利用促進と周遊観光の拡大を図ってまいります。

 

次に、文化財関係についてでありますが、
鹿角地域文化財保存活用地域計画の推進につきましては、今年度から実行プランに移行し、民俗に関する分科会を設置しております。民俗調査では、水沢盆踊り太鼓について國學院大学の協力を得て2か年計画で調査を実施することとしており、8月14日の第1回分科会および現地調査では、大学生3人のほか秋田県立博物館主任学芸専門員からも参加いただき、関係者からの聞き取り調査や行事の様子の撮影を行いました。本調査は、無形の民俗文化財の保護のため、映像・報告書に残し、記録保存、担い手の育成、文化財の普及を図るものであり、今後、盆踊りや虫送り行事などの調査も進めてまいります。

 

次に、教育関係についてでありますが、

鹿角高等学校魅力化推進事業につきましては、地域みらい留学による県外からの鹿角高校への入学を促進するため、7月25日から26日および8月22日から23日の2回、東京都で開催された、「地域みらい留学日本まるごと高校フェス」に鹿角高校の教員・生徒と共に出展しました。生徒2人が中心となって鹿角高校の特色や本市の魅力を説明し、多くの来場者と交流しました。また、8月18日から20日には県外中学生10人を迎えて、おためし地域留学体験を実施し、学校見学やたんぽ作りを通じた生徒との交流のほか、大湯環状列石の見学、花輪ばやしの運行体験、尾去沢中学校生徒のガイドによる史跡尾去沢鉱山の見学などにより、鹿角高校の特色や本市の歴史・伝統・文化の魅力を体感していただきました。事業に参加いただいた方々に対しては、引き続き高校と連携して、きめ細かなフォローアップを重ねてまいります。

フレイ・バラージュ ピアノコンサートにつきましては、9月9日に文化の杜交流館文化ホールにおいて、リスト音楽院教授でピアニストのフレイ・バラージュ氏を迎え開催いたします。本事業は、ショプロン市との教育・文化等の友好交流に関する協定および姉妹都市提携に基づき開催するもので、小・中学校の芸術鑑賞教室として児童生徒が鑑賞するほか、午前の部では一般席も用意しており、芸術文化を通じ相互理解を深めるとともに、次代を担う人づくりを進め、教育および文化の交流拡大につなげてまいります。

十和田図書館リニューアル1周年記念事業につきましては、9月20日に作家でミュージシャンのドリアン助川氏を迎え、言葉と音楽の力をテーマに講演会を開催するほか、10月11日には、本市出身の詩人で、現代詩の芥川賞ともいわれるH氏賞を受賞された十田撓子氏を迎え、鹿角の自然や土地の記憶を描いた自身の詩集による朗読講演会を開催いたします。

スポーツ大会につきましては、浅利純子杯争奪鹿角駅伝については、7月25日に青森県や岩手県からの参加を含む61チームにより熱戦が展開されました。スペシャルゲストにスポーツジャーナリストの増田明美さんを迎え、浅利純子さんとともに第20回の記念大会を盛り上げていたただきました。地元から12チームの参加があり、小学生の部では男女ともに準優勝、中学女子も準優勝となるなど、地元チームの活躍が光った大会となりました。第79回十和田八幡平駅伝競走全国大会については、8月1日に開催し、14チームの出場により、真夏の鹿角で熱いレースが繰り広げられました。暑熱対策としてスタート時刻を例年より1時間早い7時とし、大会当日はあいにくの雨が降る中行われましたが、3区と4区に区間新の走りを見せた富士山GXが大会新記録のタイムで初優勝を果たし、本市出身の松宮祐行氏が監督として率いる北陸実業団連盟が2位となっております。第37回全国ローラースキー選手権大会については、8月9日から11日まで、花輪スキー場のローラースキーコースを会場に開催され、小学生から一般まで327人が参加しました。国際スキー・スノーボード連盟の公認大会として、国内では最高峰のローラースキー大会となっており、日本代表として冬季オリンピックに出場した選手のほか、台湾やフィリピンなどから13人の海外選手が出場しております。また、9日は、全日本スキー連盟のコーチを講師としたジュニアクリニックも開催しております。こうしたさまざまな全国規模の大会開催を通じ、スポーツによる交流人口の拡大に努めてまいります。

 

次に、本定例会に提案する補正予算の概要についてでありますが、

一般会計では、地域農業構造転換支援事業費補助金、農業用施設整備工事費、道路維持管理業務委託料の追加等を計上しております。

その結果、補正額は3,567万3千円の増額となり、補正後の予算総額は198億2,154万1千円となりました。

このほか、介護保険事業特別会計では、システム改修委託料の追加等を計上しております。

本定例会には、報告案件1件、人権擁護委員の諮問案件2件、専決処分の承認案件1件、条例案件6件、上水道事業剰余金処分案件1件、補正予算案件2件、決算認定案件2件、合わせて15件のご審議をお願いいたしております。

詳細につきましては、それぞれの担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議くださいますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

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