令和8年第4回鹿角市議会定例会(行政報告)

更新日:2026年06月01日

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令和8年6月1日報告

令和8年第4回鹿角市議会定例会の開会にあたり、提出議案の説明に先立ち、諸般の報告を申し上げます。

 

はじめに、総務関係についてでありますが、

第7次鹿角市総合計画の推進につきましては、今年度から令和12年度までの5年間を計画期間とする後期基本計画がスタートしましたが、この計画の概要版を広報5月号と合わせて全戸に配付いたしました。幅広い世代の方々に親しみを持ってご覧いただけるよう、イラストを活用し視覚的に理解しやすい構成としており、本市のまちづくりが自分自身の暮らしやウェルビーイングの向上につながっていくイメージを身近に感じていただきたいと考えております。この概要版を通じてまちづくりの指針を市民の皆様と共有しながら、「投資を呼び込み、誇りを育むまち」「声が届き、挑戦が生まれるまち」「対話が息づき、共感が広がるまち」を具現化し、将来都市像「ふるさとを誇り 未来を拓くまち 鹿角」の実現に取り組んでまいります。

移住の促進につきましては、令和7年度の移住実績は、28世帯38人となりました。平成27年度の取組み開始から11年間の累計は、352世帯554人となり、世代別では40代までの比較的若い世代の移住が75%を占めております。引き続き、積極的な情報発信ときめ細かな対応に努めるとともに、新たに、二地域居住の促進に取り組み、本市と継続的に関わる関係人口の拡大を図りながら、移住者の獲得につなげてまいります。

山菜採りに伴う遭難事故等の防止対策につきましては、5月1日から十和田高原地区の市道3か所の通行を規制するとともに、市広報やホームページで入山自粛の呼びかけを行っております。また、5月9日からは、土日の早朝に現地パトロールを実施し、注意喚起を行っており、今後も、遭難事故等の防止に万全を期してまいります。

鹿角市くらし応援商品券につきましては、3月に対象となる全市民26,337人に個別に郵送いたしました。商品券の換金額は、5月15日現在で1億3,233万6千円と全体の50.3%となっております。8月末が利用期限となっておりますので、多くの方に利用いただけるよう、引き続き周知を行ってまいります。

 

次に、民生関係についてでありますが、

子育て支援の充実につきましては、令和8年度の就学前の教育・保育施設の利用定員は、4月から新たに花輪地区に家庭的保育事業所「ベビールームりんごの木」の開設による5人増に、八幡平なかよしセンターの保育園部門の5人減と鹿角カトリック幼稚園の5人減をあわせて、昨年度から5人減の885人となっております。なお、途中入園も含めた令和8年度の最終入園予定者数は545人で、昨年に比べ57人の減となっております。また、本市では、今年度から毛馬内保育園において保護者の就労要件を問わずに生後6か月から満3歳未満の未就園児が利用できる「こども誰でも通園制度」を実施しており、利用者は5月末現在で2人となっております。引き続き、制度の周知を図り、子ども達の健やかな育ちを支援してまいります。

健康づくりの推進につきましては、こころの健康づくりを推進するため、去る5月22日に、自殺予防に専門的な知見等を有する一般社団法人地域自殺対策戦略機構と、「こころの健康づくり推進事業に関する連携協定」を締結いたしました。本協定に基づき、本市自殺対策計画の重点施策である「SOSの出し方講座」や悩みを抱えた人に気づき、声をかけることができるよう「ゲートキーパー養成講座」等の取組みを充実させ、官民連携による効果的かつ総合的な自殺予防対策を推進してまいります。

熱中症対策につきましては、4月から新たに、高齢者の熱中症予防を推進し、安全で安心な生活を支援するため、エアコン購入設置費の一部を補助する「高齢者エアコン購入支援事業」を実施しております。申請状況は、5月末現在で6件となっており、引き続き、制度の周知を図ってまいります。

鹿角市地域医療ビジョンの策定につきましては、かづの地域医療懇談会等での論点整理を踏まえ、今月開催される地域づくりミーティングのほか、住民集会や出前講座で、地域医療の現状と課題を説明し、実情を理解していただくとともに、域外医療へのアクセス対策など医療に係る要望の把握を行ってまいります。

 

次に、農林業関係についてでありますが、

主食用米の生産につきましては、「生産の目安」が昨年から57ヘクタール増の2,238ヘクタールに対し、農家から提出された5月末現在の作付計画面積は、2,324ヘクタールで、目安を86ヘクタール上回っております。各経営体がそれぞれの経営状況や米価等を総合的に判断した結果と捉えておりますが、政府備蓄米の買戻しが予定されている一方、民間在庫の増加に関する報道や、国から相対取引における米価の値下げが示されるなど、今後の需給バランスの見極めが難しい状況となっております。主食用米の需要については、インバウンド需要が好調であることから外食産業では需要回復傾向にある一方で、人口減少や米価高騰が続いたことによる消費の減少が続いている状況もあり、鹿角地域農業再生協議会では、生産者に対し、需要に見合った生産を促したところであります。市といたしましても、引き続き、長期的な需給バランスに基づく生産の目安について情報提供を行ってまいります。

キュウリやトマト、シンテッポウユリなどの野菜や花き類につきましては、播種や定植などの作業が順調に進んでおり、品質向上と収量の増加が図られるよう、適期防除等について周知してまいります。

果樹につきましては、記録的な大雪の影響により市内全域の園地で枝折れ等が確認されております。生育状況については、3月以降の好天により気温が高い日が続いたため、りんご、桃ともに開花は平年に比べ6日程早く、低温の影響も少なかったことから順調に進んでおりますが、雪害による被害部位からの感染等が懸念されるため、関係機関と連携し、病害虫防除の徹底など適切な管理を周知してまいります。

鳥獣被害防止対策につきましては、ツキノワグマの出没抑制のため、緊急ツキノワグマ誘引樹木伐採事業費補助金により集落内の誘引樹木の伐採を支援しておりますが、5月末現在で、20件、90本、122万円の申請を受け付けております。また、クマ、イノシシなどの捕獲体制の強化のため、今年度新たに、鳥獣管理員を2人配置しており、出没及び被害防止に向けて、生息管理を強化してまいります。

 

次に、商工関係についてでありますが、
去る5月13日にトヨタ自動車株式会社おやじ・エグゼクティブフェローの河合満氏をお招きし、鹿角高等学校の生徒との意見交換会及び特別講演会を開催いたしました。高校生との意見交換会には、私も参加し、生徒たちが探究活動を通じて考えた地域課題や取組みをもとに、河合氏をはじめ、外部の方々からの視点を交えながら対話を行いました。これにより、生徒たちが地域の魅力や可能性を再認識し、主体的に地域課題に向き合う意識の醸成が図られたものと受け止めております。また、河合氏には高校生一人ひとりの思いや考え方を受け止めていただき、これまでの豊富なご経験に基づく温かいご意見をいただいたところであり、生徒たちにとって大変貴重な機会となりました。また、特別講演会では、「改善なきところ革新なし~モノづくりは人づくり~」と題してご講演をいただきました。当日は450人の市民や企業関係者などにご参加いただき、働く人がより働きやすい環境のもとで日々改善を重ねていくトヨタ生産方式の思想や取組みのほか、人材育成の視点や実践についてもご紹介いただきました。世界をリードするトヨタの実直な姿勢に触れる大変有意義な機会になったものと考えております。河合氏からいただいた学びを、本市の重要なテーマである「若者に選ばれる地域づくり」、につなげるとともに「人材育成は未来への投資」との認識のもと、今後も本市の人材育成に取り組んでまいります。

雇用関係につきましては、今年3月に鹿角高校及び比内支援学校かづの校を卒業した就職希望者45人全員の就職が決定しております。このうち、県内就職率は66.7%で、昨年を17.7ポイント下回っております。また、鹿角管内就職率は55.6%で昨年を11.1ポイント下回っております。低下した要因につきましては、昨年度の管内就職率が高い水準にあった反動もあるものの、市外企業において待遇面の向上がみられることも影響しているものと伺っております。新規高卒者にかかる管内求人倍率は6.37倍と依然として高い水準にあることから、市内企業における福利厚生の一層の充実など、女性や若者に選ばれる魅力ある職場づくりの取組みを推進するとともに、関係機関が連携し、市内企業の魅力や各種情報を伝える事業に引き続き取り組むなど、対策の強化を図ってまいります。

地球温暖化対策につきましては、2030年カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向け、鹿角市地球温暖化対策実行計画を策定し、令和5年度から各種事業に取り組んでおりますが、昨年度末時点の二酸化炭素の削減量は、約1.25万トンで、カーボンニュートラル達成に必要な削減量3.1万トンに対する達成率は40.5%と、概ね順調に推移しております。削減目標達成に向け、引き続き再エネ・省エネ設備の導入支援や適切な森林管理など、実行計画に掲げた取組みを着実に実施してまいります。

令和7年度の「ふるさと鹿角応援寄附」の実績につきましては、件数が1万4,114件、金額が2億9,135万500円と、前年度と比較して件数では0.4%の増となりましたが、寄附額では13.6%の減少となりました。件数の増加につきましては、アップルパイなど、比較的手軽な低価格帯の返礼品の充実を図ったことが、要因の一つと捉えており、寄附額の減少につきましては、主力返礼品である米の全国的な価格高騰の影響により、供給量を十分に確保できなかったことが大きく影響したものと捉えております。令和8年産米の供給量確保に努めることはもとより、人気の特産品である北限の桃や枝豆、リンゴといった季節品の先行予約のほか、かづの牛、きりたんぽなど、本市の魅力ある返礼品を積極的にPRしてまいります。また、新たなポータルサイトの導入など、より多くの方々から本市を応援していただける仕組みづくりのほか、6月からは、返礼品の発送にあわせて観光パンフレットを同梱する予定としており、ふるさと納税を通じた本市の観光や地域の魅力発信にも取り組んでまいります。今後におきましては、ふるさと納税の取組みを通じて事業者の売上向上や地域経済の活性化につながる「地域の稼ぐ力」を高められるよう、産業振興の視点から戦略的に推進してまいります。

 

次に、観光関係についてでありますが、
大型連休中の入り込み状況につきましては、昨年と比較して、観光施設は104.1%、宿泊者数は102.8%といずれも増加しました。5月前半は、雨天や強風といった天候不順が続き、アスピーテラインが通行止めとなる日もありましたが、全体的には、八幡平エリアへの入り込み数が増加しており、市内の2つの道の駅で、家族連れで楽しめる鹿角の食や特産品を活かした魅力あるイベントが開催されたことなどが要因と捉えております。

十和田八幡平国立公園指定記念事業につきましては、今年は、十和田八甲田地域が指定90周年、八幡平地域が指定70周年のメモリアルイヤーであることから、この周年の節目を契機に、十和田湖と八幡平に囲まれた本市へのさらなる誘客を推進するため、どなたでも無償で活用できる本市オリジナルの記念ロゴマークを制作しました。市民の皆様、事業所の皆様からもイベント等で積極的に活用していただき、記念すべき年を盛り上げてまいります。また、現在、市内宿泊施設への宿泊促進のため、「十和田八幡平国立公園指定9070キャンペーン」を展開しており、1セット5,000円の宿泊クーポン券を第1弾と第2弾の2回に分け、トータルで9,000セット発行します。第1弾の発行数は5,000セットで、5月15日から5月31日までを応募期間としておりましたが、4.8倍を超える多数の応募をいただいため、今後抽選を行い当選者の皆様へクーポン券を送付いたします。このキャンペーンを通じて市内外の多くの方々から、四季折々の十和田八幡平の自然はもとより、歴史や文化、食といった鹿角の魅力を体感していただきたいと考えております。
また、6月20日には八幡平山開きを内容を拡充して開催することとしているほか、引き続き夏祭りも含めた本格的な観光シーズンを迎えますので、各誘客事業を効果的に展開し、国内外からの観光客の誘客拡大を図ってまいります。

 

次に、交通関係についてでありますが、
JR花輪線の利用促進につきましては、サイクリング用自転車の車内持ち込みが可能なサイクルトレイン実証試験を今年度は5月9日から実施しております。実証試験は今年が最終年度となりますが、これまで北森駅から鹿角花輪駅までとしていた利用区間を、十和田南駅間まで拡大しているほか、サイクルトレインを活用したスタンプラリーを計画しております。また、花輪線への乗車の促進を図るミニツアーなどを実施する予定としており、引き続き沿線自治体及び県、関係機関等と連携して利用促進に努めてまいります。

地域公共交通につきましては、八幡平地区において昨年10月から循環バスとデマンド型乗合タクシーを組み合わせた新しい交通体系を構築し実証運行を実施しておりますが、デマンド型乗合タクシー「はちタク」は、運行日数が118日で稼働率は98.3%、月額定期券による利用者が24%と、リピーターの定着も進んでおり、一定の成果を上げております。今後は、新たに住民ドライバーの導入を進め、地域、事業所、行政の連携を強化することで、取組みの持続性を高めてまいります。また、この取組みの成果を踏まえ、新たに十和田地区でも検討体制を構築するためのワークショップ等を開催する予定としており、引き続き市内の持続可能な地域交通の確立に向け取組みを進めてまいります。

観光路線につきましては、昨年10月から十和田湖から鹿角花輪駅間を結ぶデマンド型乗合タクシー「観光旅タク」の運行を開始しておりますが、本市の実績としては、運行日数111日、利用者数905人となっております。また、鹿角花輪駅と八幡平頂上間を運行している自家用有償旅客運送「ドラゴン号」の昨年度実績は運行日数195日、利用者数1,607人となっております。ドラゴン号については、本日より運行区間が新玉川温泉まで延伸となるため、その効果を期待しております。今後も観光客の利便性向上と、往来の活性化を図り、観光地としての魅力を高めてまいります。

 

次に、文化財関係についてでありますが、

デジタルアーカイブの推進につきましては、地域の貴重な歴史・文化を後世に継承するため、昨年度「鹿角市史」及び「鹿角市史資料編」などのデジタル化を実施し、4月1日から公開を開始いたしました。今年度は、公益社団法人図書館振興財団からの支援を受け、「鹿角市先人顕彰館」に所蔵する収蔵品や、社会科副読本「わたしたちの鹿角市」等のデジタル化を進めてまいります。

 

次に、教育関係についてでありますが、
鹿角高等学校魅力化推進事業につきましては、義務教育から高等教育までを見通した教育環境の維持・充実を図るため、本市の教育的資源として重要な鹿角高校の魅力向上を図り、持続可能な学校であり続けることを目指し、今年度から、鹿角高校の魅力化に向けた取組みを進めております。今年度中に、「鹿角高校魅力化ビジョン」を策定することとしており、地域や関係者とのワークショップなどを通じて意見を伺いながら、地域の総意を取り入れたビジョンを策定してまいります。また、県外からの生徒を確保していくため、今年度から「地域みらい留学」を活用した取組みを進めており、今後、首都圏で開催される「高校進学フェス」への参加のほか、鹿角高校での学校生活を具体的にイメージしてもらうために、本市での2泊3日の「お試し地域留学体験」を実施し、県外からの進学を促進してまいります。

かづの未来の創り手育成事業につきましては、若者議会の導入に向け、去る5月17日にキックオフミーティングを開催いたしました。若者の意見を取り入れたまちづくりについて、先進地である愛知県新城市の若者議会のメンバーから事例紹介いただいた後、私と鹿角市の若者代表及び新城市のメンバーとのパネルディスカッションを行い、若者議会の実現までの課題などについて理解を深めております。若者議会検討委員会では昨日までメンバーを公募し、最終的に15人の方々に応募いただいております。若者が地域の課題に関心を持ち、地域の一員として自信をもって活躍できる環境を築きながら、若者の視点を市政へ反映する仕組みづくりを進めてまいります。

 

次に、本定例会に提案する補正予算の概要についてでありますが、
一般会計については、令和7年度雪害樹園地復旧支援事業費補助金、地域農業構造転換支援事業費補助金、地域交通再編強化支援業務委託料、通学対策費における車両購入費などの追加と、定期人事異動に伴う人件費の調整などを計上しております。
その結果、補正額は2億5,703万9千円の増額となり、補正後の予算総額は197億7,470万3千円となりました。

特別会計については、介護保険事業特別会計では、システム改修委託料などの追加と、定期人事異動に伴う人件費の調整などを計上しております。


本定例会には、報告案件7件、人事案件13件、物品購入案件2件、条例案件2件、補正予算案件2件、合わせて26件のご審議をお願いいたしております。

詳細につきましては、それぞれの担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議くださいますようお願いいたします。

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